商品コード:1351-041[RCA] E.ギレリス(pf) / Pfソナタ/リスト, シューベルト:14番
商品コード: 1351-041
商品詳細:ソ連の名ピアニスト、エミール・ギレリス(1916-1985)は早い時期から西側での活動を許された珍しい音楽家である。妹のエリザベト・ギレリスや奧さんを当局に監視されていたので国外逃亡の恐れなしと判断されたのだろう。米国録音は1955年から1965年、および1979年、ギレリス30代の終わりから40代の終わりにかけてのRCAと米コロンビアへの録音である。ギレリスの名が国際的なものとなったのは、スターリンの死の翌年、1954年のパリ公演が大成功だったかららしい。翌1955年には、プロコフィエフ以来初のソ連人音楽家としてアメリカを訪れ、その豪快な演奏が「鋼鉄のタッチ」と形容されて全米で大評判となる。ギレリスは1955年にRCAレーベルと契約、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団とのベートーヴェン『皇帝』とブラームス:ピアノ協奏曲第2番に、リストのロ短調ソナタ、シューベルトのピアノ・ソナタ第14番と第17番、ショスタコーヴィチのピアノ・ソナタ第2番に、バッハのフランス組曲第5番、ショパン:ピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番などを録音している。米国では「鋼鉄のタッチ」として大きく宣伝されたピアニストだけに、この2曲もその宣伝文句にたがわぬ、硬質で強靭な打鍵でこれら2曲を展開、より屈強さをアピールした演奏となっている。リヒテルとは異なるタイプのロシア大物ピアニストとしての地位を確立した。MELODIYAからは出ていない可能性が高い。またMELODIYA録音とはスタイルが異なる為、ギレリスのRCA録音という異なるブランドとしての価値が付与される録音といえる。
ギレリスの在庫一覧へ
