商品コード:1351-036[RCA] A.ルービンシュタイン(pf)/ グリーグ:Pf協奏曲+小品集/シューマン, ヴィラ・ロボス, リスト 他
商品コード: 1351-036
商品詳細:仏RCAのオリジナル録音。A.ルービンシュタインによるグリーグのコンチェルトと小品集である。選曲を見る限り過剰な期待はと思われる所であるが、予想に反し当盤は彼の最高傑作と呼ぶべき名盤である。グリーグのコンチェルトの出だしから目の覚めるようなタッチに加えて、オケの録音も驚くほど鮮明であり圧巻の演奏である。またその勢いのまま続く小品集も異様なテンションであり、ヴィラ・ロボスやファリャ等は驚愕の切れ味で正に奇跡の名演である。ルービンシュタインは米国で鍛えられたピアニストとしてのエンターテインメント的要素を身に着けた音楽家である。この録音ではその要素がふんだんに感じられる。録音の多いグリーグ:Pf協奏曲というメジャー作品でも、飽きずにまた新たに興味を持って聴かせる技を持っている。この録音を聴くと、当たり前に聴き飽きた作品が新鮮さを感じさせるから不思議。ちなみにルービンシュタインはグリーグの協奏曲を余程気に入っていたようで実に4回も録音している。1942年にオーマンディ/フィラデルフィアo.、1949年ドラティ/ RCAビクターso.、1956年ウォーレンスタイン/ RCAビクターso.、1961年ウォーレンスタイン/ RCAビクターso.となる。この録音は4回目の最後の録音となる。3回目と4回目はまったく同一メンバーで何方もステレオがある。わずか5年で再録音した理由は不明だがルービンシュタインの意向が反映した結果に間違いないだろう。恐らく1956年の録音が本懐ではなかったのだろう。4回目の挑戦で自身が納得できるところまでやりたかったに違いない。この録音ではそれが叶ったようで非の打ちどころのない演奏と録音になっている。1956年録音と聴き比べはしていないが、1961年録音は完璧という言葉がぴったりの演奏である。但しそれはルービンシュタインの考える完璧であって、グリーグ:Pf協奏曲としての完璧は聴く人次第である。なおB面の余白には5曲の小品が収められ、此方は誰の耳にも愉しめる内容であり、グリーグ:Pf協奏曲にさほど興味がない方にも、小品5曲を聴くためのLPとしての価値が十分にある内容である。小品5曲にもルービンシュタインの個性は反映されているが、これらは演奏会のアンコールピースのようなエンタメ要素満載の愛すべき内容である。
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