商品コード:1351-035[RCA] A.ルービンシュタイン(pf)/ Pf協奏曲/リスト:1番, ラフマニノフ:2番
商品コード: 1351-035
商品詳細:同じRCAに所属していたF.ライナーとA.ルービンシュタインの共演。他にも多いのではないかと調べても、ラフマニノフ:Pf協奏曲2番と、ブラームス:Pf協奏曲1番の2曲だけであることが解かった。完全主義の即物的なスタイルのF.ライナーと、そうではないA.ルービンシュタインの共演は元々合わない間柄だったのである。安易な共演はレーベルの信頼を根底から崩しかねない。ラフマニノフ:Pf協奏曲2番はルービンシュタインの得意曲であり、ルービンシュタインに主導権を握らせることで、この録音は難なくクリアしている。やはりというか、オケが他の指揮者と異なりクール一徹である印象。大物指揮者ライナーも只大人しくバックを担うことはない。隙あらば自分のオケを固めの音でぐっと盛上げる。危なっかしい展開だが、聴き手にはスリリングで協奏曲の醍醐味が愉しめるRCAらしい展開である。時代も1956年でルービンシュタインのソロはまだ昔のスタイルを堅持しており、ロマンチックな雰囲気が強い。まだまだルービンシュタインが叙情的な演奏をしていた時期であり、このラフマニノフはなかなか素晴らしい演奏となっている。逆にB面のリスト:Pf協奏曲1番で共演したウォーレンスタインは完全に相手に合わせる事のできる職人的指揮者であり、曲をよりよく盛り上げることが上手い。火花バチバチとはいかないが、ソロを適度にサポートし、存在感も保つ上手いバランスを有していて安定感が良い。しかし面白味という点でルービンシュタイン/ライナーのコンビは想定外が起こりえるスリリングな展開が期待できる聴き手には愉しめる演奏になっている。相性の具合と結果は必ずしも正比例しないという見本のような演奏。フランス盤は適度に甘さがあり米国盤より聴き易いのは事実!
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