商品コード:1351-034[RCA] A.ルービンシュタイン(pf)/ サン・サーンス:Pf協奏曲2番, フランク:Pfと管弦楽のための交響的変奏曲
商品コード: 1351-034
商品詳細:1958年という時期の録音でルービンシュタインのスタイルの過渡期に当たる時代となる。しかしショパンのソロ録音などでは初期と後期の違いは非常に顕著に出るが、協奏曲の場合はオケの存在もあり、ソロだけやみくもに突っ走るわけにもいかない。1950年代初期~中期にかけてのモノラル録音の時より、ソロはくっきり、はっきりと演奏している点は間違いない。ソロはオケから浮かび上がるようにクリアーで協奏曲としては非常に聴きやすいバランスとなってる。これはひとえにRCA側の録音姿勢にもあるだろうが、すでに演奏段階で想定された運びになっていると考えるのが自然であろう。有名なパテレーベルのダルレの録音と比べると、バランスの違いに驚き、まるで別の曲のような印象を受ける。ダイナミックでソロとオケが別々の場所で演奏しているかのような印象である。RCAの伝説的なエンジニア、ルイス・レイトンの力による所があるのかもしれない。RCAの録音技術は確かに先進的であった。但し米国盤では音が固くうるさいだけで、音楽に没入出来ないのが実状であった。フランス盤の人気は高くないが、音質は本来のクリアさを保持しつつ、あの金属的な固さが全くないのが大変好ましい。英国盤が有れば越したことはないが、希少で高額である。安価だがクオリティが高いプレスこそ、このフランスRCAである。米国LSC盤の音が苦手な方にこそ、是非フランスRCAをお試しいただきたい。RCA録音でこそ味わえる欧州盤にはない良質な録音は沢山ある。この録音などは正にその1枚である。ルービンシュタインも欧州盤で聴くことで新たな視点が見えるはずである。決して二流の音楽家ではない。
ルービンシュタインの在庫一覧へ
