商品コード:1351-004[Ducretet Thomson] B.パウムガルトナー/ モーツァルト:セレナーデ3番K.185「アントレッター・セレナーデ」
商品コード: 1351-004
商品詳細:ベルンハルト・パウムガルトナー、ザルツブルク・モーツァルテウム音大の学長として、モーツァルト研究の権威として、モーツァルト好きならばその名は知っているはず。カラヤンの師匠でもある。自ら録音することは少なく、教授としてモーツァルト作品の普及を支えた人物。そのパウムガルトナーも'50年代にいくつか録音がある。おそらくK.185の最初の録音? アントレッター・セレナーデの副題を持つ、モーツァルト17歳当時の作品。まるでモーツァルト本人の演奏を聴くかのよう! モーツァルトのセレナーデ3番K.185は、2ob (cl)/2 hr/ 2 tp/ 2 vn/ va/ bsによる構成で6管4弦の10人編成で演奏されるセレナーデである。モーツァルトがウィーン滞在中の1773年に、ザルツブルクのアントレッター家の依頼でこの全7楽章のセレナーデを書いたと思われている。その為『アントレッター・セレナーデ』と呼ばれる。アントレッター家の息子ユーダス・タデウスが大学を卒業するので、その祝典用に大学のフィナール・ムジークとして作曲されたものとされている。 ジャケットにも「フィナール・ムジーク」と記載がある。このセレナーデの自筆譜は、あるアメリカの古書商によって分売された為、散逸を余儀なくされた。 わが国には、これら2点の他、かつてドリームライフ社が所有していた第25葉(第3楽章、121~137小節)と第27葉(第3楽章、159~179小節)が、ある個人収集家によって所蔵されている。ヴァイオリン・ソロがある第2楽章はケッヘルが最初 K.Anh.231 とされていた。 終楽章ではクリスチャン・バッハのアリア「Non so d'onde viene」の冒頭旋律が用いられている。ヴァイオリン・ソロは第3楽章と第6楽章にも登場する。「フィナールムジーク」とはザルツブルク特有の音楽ジャンル。 毎年8月、大学の学期末に2年間の予備課程を終えた学生により主催された終了式で使われた音楽。 楽士たちは行進曲を奏でながら大司教の夏宮殿のミラベル広場まで練り歩き、そこで大司教のためにセレナーデを演奏する。 その後再び行進曲で退出し、大学へ戻り、教授たちのために演奏する。 さらにもう一度行進曲を奏でて楽士たちは退場し、ザルツブルク夏の恒例行事が終わる。 大学生の卒業の際に演奏される音楽である。モーツァルト学者である、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学の楽長でもあるパウムガルトナーによる演奏である。録音当時で最も信頼に足る演奏であったことは確か。この時期のDucretet Thomsonはイコライザー調整なくRIAAで聴くと上下が強く出てうるさい印象を受けるが、イコライザー調整を行えば正しい音で聴くことができる。
パウムガルトナーの在庫一覧へ
