商品コード:1352-060[CALLIOPE] B.ランジェサン(pf) / アビアーテ:Pfソナタ3番「エレジアック」
商品コード: 1352-060
商品詳細:作曲のルイ・アビアーテ・Louis Abbiate(1866-1933年)のモナコに生れたチェリスト兼作曲家で、国際的には無名。 1879年にイタリアのトリノ音楽院に入学し、1882年にチェロとハーモニーで賞を受賞して卒業した。その年、彼はパリ音楽院に入学し、オーギュスト=ジョゼフ・フランショーム、そしてジュール・デルサールらの指導の下、チェロの訓練を完璧にこなした。1891年からオペラ=コミック座でチェロ奏者職に就き、 1894年までその職を務めた。 1900年代初頭には、アルトゥーロ・トスカニーニの指揮の下、ミラノ・スカラ座のオーケストラの首席チェロ奏者を務めた。1900年に『チェロのための全教本』を出版して教師として名声を博した。このため、彼は1911 年にサンクトペテルブルク音楽院からオファーされたチェロクラスの教授職を受け入れ、1919 年までその職を務めた。1895年に作曲したチェロと管弦楽のための協奏曲は、 1898年にパリで初演されたが大失敗に終った。彼はピアノ曲(8つのソナタを含む)、オルガン曲、様々な編成の室内楽(2つの弦楽四重奏曲を含む)、メロディーや合唱曲、さらにオーケストラを使った作品など多くを作曲したが今日演奏されることは殆どない。ピアノ・ソナタは8番まであり、他14の前奏曲集、トッカータなどのピアノ作品がある。ルイ・アビアートは、活動的な時期、様々な成功を収めながら作曲に専念した。チェロ奏者であった為、チェロ作品に注目されがちだがピアノ・ソナタも近代作品としては極めて美しい曲ばかりである。全くというほど知られていない曲である。中でもピアノ・ソナタ3番は「Élégiaque」エレジアックの副題が付く曲。エレジアックとは、物悲しい、哀調を帯びた--という意味で変ホ短調の3楽章の曲でLP両面を使用する42分間の長い曲である。1979年録音で同時期にソナタ4/5番も録音されCAL 1873でリリースされた。ピアノのベルナール・ランジェサン(1934 -)はパリで生まれ。録音が多く今では日本でもよく知られたピアニストである。12歳でパリ国立高等音楽院 に入学し、16歳でプルミエール・プリを獲得。マルグリット・ロンとジャック・フェヴリエ に師事。1953年、音楽コンクールに専念するため、一時的に公の場での演奏活動を引退。1954年、ナポリのアルフレド・カゼッラ・コンクールでセルジオ・スコペッリティと同率2位を獲得。同年、ジュネーヴ国際音楽演奏コンクールでも優勝。1955年、ワルシャワの第5回ショパン国際ピアノコンクールで4位を獲得。続いてロン=ティボー国際コンクールでディミトリ・バシキロフと同率2位を獲得(同年は1位は出なかった)。1962年、リオデジャネイロ国際コンクールで1位を獲得し、ブラジル音楽の解釈でヴィラ=ロボス特別賞を受賞した。 実力派である。リンガイセンを表記されることもあるが当社ではフランス語読みのランジェサンで統一している。カミーユ・サン=サーンスとイーゴリ・ストラヴィンスキーのピアノ作品全集で 国際的に知られる。アビアーテに興味を持った僅かな音楽家の一人として、この貴重な録音を大切にしたい。
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