商品コード:1352-016[ERATO] G.ジャリ(vn) J.J.カントロフ(vn) S.コロ(va)/ モーツァルト:Vn協奏曲全集
商品コード: 1352-016
商品詳細:1977年初出のVn協全集。日本コロムビアとの共同制作になる。Vn協1~5番まで5曲、K.364(S.コロ(va))、K.190コンチェルトーネ(J=J.カントロフ(vn))他にロンド2曲、アダージョ1曲と、Vnとオケの全ての曲を収録。'50年代前半モノラル期から活躍し、フランスVn界の歴史を見るようなジャリの集大成の一つと言える。単発は存在せず、箱のみ発売された。レアな箱。いかにもフランス的で鳴らし過ぎず、香り高く洒落っ気をもってこの時期最高レベルのモーツァルトが聴ける。これまで複数のモーツァルト:Vn協奏曲全集はあったが、全集物でソロがここまで良いものは今までなかった。ジェラール・ジャリ( 1936- 2004)はフランス・シャテルロー生まれ。アンドレ・プロフィトにヴァイオリンを学んだ後、パリ音楽院でルネ・ベネデッティにヴァイオリン、ジョゼフ・ベンヴェヌティに室内楽を学んだ。1951年のロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で優勝し、ソリストとしての活動を始めた。1959年にセルジュ・コロ、ミシェル・トゥルヌと共にフランス弦楽三重奏団を結成し、ベッツィー・ジョラスの四重奏曲Ⅱ、ジュゼプ・メストレス・クアドレニの三重奏曲、シャルル・シェーヌの《サッフォーの四つの詩》、ヤニス・クセナキスの《イコール》などの初演を手掛けた。オーケストラ・メンバーとしては、1960年から1971年までパリのオペラ=コミック座のコンサートマスターを務め、1969年からユゲット・フェルナンデスの後任としてパイヤール室内管弦楽団のコンサートマスターとなった。1984年から2002年まではイル・ド・フランス国立管弦楽団のコンサートマスターを務めた。また教育者としても後進の指導にあたり、1971年から2001年まで母校のパリ音楽院で教鞭も執った。2004年、サントル=ヴァル・ド・ロワール地域圏サン=テリフ(Saint-Éliph)にて没。1954年1月に発売された仏COLUMBIA:FCX 222はジャリが19歳でデビューしたLPであり、当時から話題のヴァイオリン奏者であった。その後ジャリは順調に活躍を続け、音色には更に磨きがかかった。この弦の音は簡単に出せるものではない。ツヤがあり輝きに包まれた紛れもない超一流のヴァイオリン奏者である。この美音で聴けるモーツァルト:Vn協奏曲全集のなんと贅沢であることか! グリュミオーとはまたタイプの異なる繊細な美音である。これだけのレベルの演奏が箱でしかで出ていないあたりに、このレコードの価値が未だ見過ごされている理由があるのだろう。極端な話、この箱が一つあれば他にモーツァルト:Vn協奏曲のレコードは無くてもよいと思えるほどの内容である。装丁は普通だが、何処にでもある全集箱とは一線を画す!
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