商品コード:1354-047[HM] F.グッリ(vn)/ パガニーニ:Vn作品集/Vn協奏曲5番 他
商品コード: 1354-047
商品詳細:伊ANGELICUM録音の仏HMプレス。5番は世界初録音。1830年に作曲された6曲ある中の5曲目。イタリア生まれのパガニーニの世界初演を、イタリアのレーベルでイタリア人が行うのは至極当然と言えよう。他の曲同様Vnパートは頭から超絶技巧が散りばめられ、エンターテイメント性が非常に高い曲の一つ。1926年トリエステ生まれのグッリはパガニーニも得手としており、愛用のガダニーニ(1947年?)の音色は冴えに冴えている。音に不満はない。ANGELICUMは未入荷。パガニーニは6曲のヴァイオリン協奏曲を作曲している。1950年代初期頃までは1番の録音が多かったが、次第に他の曲が発見され、1950年2番がメニューイン/A.フィストゥラーリにより初録音、グッリも1957年2月に録音している。1954年には4番がグリュミオー/フランコ・ガリーニ指揮で初録音。そして5番が1960年7月グッリ/マリオ・ロッシ /ローマRAI交響楽団と世界初録音された。この録音はその後の1962年頃の録音だが、それ以前に協奏曲5番を録音をしたヴァイオリン奏者はいないと思われる。この時点でまだ3番/6番は未録音であった。1974-5年イタリアのヴァイオリン奏者サルヴァトーレ・アッカルドがシャルル・デュトワ/ロンドンpo.と全6曲を録音し世界を驚かせた。この録音はパガニーニ:Vn協奏曲5番の初録音ではないが、初録音を行ったフランコ・グッリの2回目録音となる。なお初回録音のマリオ・ロッシ /ローマRAI交響楽団との録音はCDのみの発売でLPは存在せず、結果的にLPとしてはこれが協奏曲5番の初LPということになる。フランコ・グッリ(1926~2001)はイタリア、トリエステ出身の名ヴァイオリニスト、名教師。シェフチェク(セヴシック)に師事した父親より手ほどきを受け、キジアーナ音楽院ではヨアヒムとブゾーニに師事したアリゴ・セラートに学ぶ。その後、大ヴァイオリニストのヨゼフ・シゲティにも教えを受けた。1947年にピアニストのエンリカ・カヴァッロ(1921~2007)とデュオ・チームを組み、1950年に結婚。以来、半世紀に亘って、夫婦での二重奏を呼び物とした他、1957年にはヴィオラのブルーノ・ジュランナ、チェロのアマデオ・バルドヴィーノと共にイタリア弦楽三重奏団を結成し、室内楽奏者として多彩な活動を行う。また、戦後一世を風靡したファザーノ指揮ローマ合奏団のソリストとしても活動し、1962年には同団と初来日した。その間、1959年にはフェデリコ・モンペリオが補筆したパガニーニのヴァイオリン協奏曲第5番の初演を行い、一躍その名を世界に轟かせた。イタリアの有名な奏者にアッカルドがいるが全く異なる芸風である。パガニーニも得意とするイタリア人らしいVn奏者。「カンタービレ」のみ奥さんであるエンリカ・カヴァッロ・グッリ(pf)によるピアノ伴奏。
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