商品コード:1354-042[HM] G.ダンガン(cl)F.ブリー・フルニエ(pf) / 若いクラリニストのためのレパートリーVol.1+Vol.2(完結)
商品コード: 1354-042
商品詳細:1970年代仏Harmonia Mundiでは器楽シリーズ「若い○○のためのレパートリー」を各楽器ごとに企画していた。ピアノは全4枚で最も充実していたが、他にも○○には、ヴァイオリン、チェロ、ギター等があり、クラリネットもあった。ピアノ以外はほぼ2枚で完結とした。今回初めて「若いクラリニストのためのレパートリー」が2枚入荷したので紹介する。クラリネットは特に珍しく2枚とも当社初入荷となる。クラリネットはギイ・ダンガン(1935-)が担当。CALLIOPEにもブラームスのソナタ集等を録音している名手である。ダンガンはフランス・カレー・サン=アン=ゴエルの生まれ。地元のオーケストラで音楽の勉強を始める。1951年から1952年にかけて、リール音楽院でエドモン・ハナールに師事した。その後、パリ音楽院でユリス・デレクリューズに師事し、1953年に一等賞を獲得した。1963年から1993年までフランス国立管弦楽団のクラリネット奏者として、ロリン・マゼール、ネヴィル・マリナー、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、レナード・バーンスタイン、ジャン・マルティノン、カール・ミュンヒンガー、エマニュエル・クリヴィヌ、マルク・スーストロ、カレル・フーサ、マヌエル・ローゼンタールらの指揮の下、演奏した。彼はジャン・マルティノン指揮フランス国立管弦楽団との共演による、クロード・ドビュッシーの「狂詩曲」の演奏で、ディスク・グランプリ(アカデミー・シャルル・クロ)を受賞した。室内楽では、アイザック・シュテルン、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、レジス・パスキエ、パトリス・フォンタナローザ、ミシェル・ダルベルト、ローラン・ピドゥーらと共演した。1975年から2000年まで、パリ音楽院の教授として、モスクワのチャイコフスキー音楽院、米国(ロサンゼルス、ボストン、ミネアポリス、シンシナティ)、中国(北京、上海、広州、香港)、台湾、韓国、トルコなど世界各地でマスタークラスを開催した。彼は1972年から1975年までクラリネットを教え、 2000年からはパリのエコール・ノルマル音楽院で教授をしている。彼はビロードット社が出版した楽譜と教育作品集の音楽監督であり、管楽器メーカーのセルメ(セルマー社)の試験官兼設計者でもある。アマチュア音楽界に強い愛着を持ち、フランス音楽連盟 [ fr ]の芸術評議会の会長を数年間務めた。ジャケットにもしっかりとセルメ(セルマー)・クラリネットと明記されている。セルマー社の正式名はアンリ・セルマー・パリでパリ近郊のマント=ラ=ヴィルに拠点を置くフランスの楽器メーカー。1885年に設立され、プロ仕様の木管楽器と金管楽器、特にサックス、クラリネット、トランペットのメーカーとして知られている。アンリ・セルマー・パリはかつて家族経営だったが、2018年にアルゴス・ウィチュに売却された。19世紀後半、アレクサンドルとアンリのセルマー兄弟はパリ音楽院をクラリネット奏者として卒業した。彼らはフランス軍の鼓手長ヨハネス・ヤコブス・セルマーの曾孫、軍楽長ジャン=ジャック・セルマーの孫であり、16人兄弟のうちの2人であった。当時、楽器やアクセサリーは主に手作りであり、プロの音楽家はアクセサリーを自分で作ったり、楽器を修理・改造したりできる技術を身につける必要があると感じていた。1885年にアンリはアンリ・セルマー社を設立し、クラリネットのリードとマウスピースの製造を開始した。アメリカ支社はヴィンセント・バック社を買収し、最終的にCGコーン社を買収してコーン・セルマーとなった。セルマーUKもありギター・アンプに強い。クラリネットは特に「クラリネット—パリ」として有名で1900年頃から近年まで多数のモデルがある。大半がプロ用モデルでプロ演奏家の評価は高い。SPレーベルのSelmerの親族が創業者らしい。ダンガンの吹く音はH.ドリュアール(cl)が使った楽器より僅かに固めの音に感じる。DFのフランソワ・エティエンヌと同じ楽器のような気がする。Clの名手に捧げたリヴィエの「3つのS」ではランスロ、ドゥブリュと並んで第2楽章を捧げられた。多くの教則本を出しているようだ。文句なしの哀愁に富んだ豊かな音でこれぞクラリネットという印象。
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