商品コード:1354-039b[HM] G.ゴリーニ(pf) / クレメンティ:ソナチネ集
商品コード: 1354-039b
商品詳細:ジーノ・ゴリーニ (1914-1990)はイタリア・ヴェネツィア生まれのピアニスト、作曲家。ヴェネツィア音楽院でリノ・タリアピエトラとジャコモ・アゴスティーニに師事。また、ジャン=フランチェスコ・マリピエロに作曲を、ウラディミール・ホロヴィッツにピアノを師事した。1938年、ウィーンのピアノ・コンクールで優勝した。1940年から40年間、ヴェネツィア音楽院のピアノ教授を務めた。ピアニストとしてイタリア国内外でツアーも行った。ピアニストとしての長いキャリアの中で、ゴリーニはジャン=フランチェスコ・マリピエーロの影響を受け、オットリーノ・レスピーギとジャン=フランチェスコ・マリピエーロを中心とした、いわゆる「80年代」の音楽の最も優れた解釈者となった。ゴリーニは、もちろん、もう一人の重要な師であるタリアピエトラと、この2人の師であるフェルッチョ・ブゾーニの作品も世に知らしめた。ピアニストのセルジオ・ロレンツィとのデュオでは、ヨハネス・ブラームス、F. ブゾーニ、クロード・ドビュッシー、アントニン・ドヴォルザーク、ドミトリー・ロスタコヴィッチの2台ピアノ作品の素晴らしい録音を残した。ゴリーニは、ムツィオ・クレメンティのピアノ独奏曲も数多く録音した。ゴリーニは作曲家でもあり、管弦楽、室内楽、ピアノ作品等多くを出版している。ムツィオ・クレメンティ(1752 - 1832)はイタリア・ローマ生まれの作曲家、ピアニスト、教師、編集者、出版業者、楽器製造業者。クレメンティは約100曲のピアノ・ソナタを残しており、特に1780年代にウィーンとロンドンで書かれたソナタは古典派音楽の交響的ソナタとしてベートーヴェンの先例をなす。実際、ベートーヴェンは、ピアノ曲に関してはモーツァルトの作品よりもクレメンティの方がピアニスティックで素晴らしいと評価している。 しかし、よく知られた作品は、初級の練習用教材であるソナチネ作品36の第1番から第6番までの全6曲であり、ソナチネ・アルバム第1巻にも収録されている。また、ピアノフォルテまたはハープシコードのためのヴァイオリンまたはフルートの伴奏付きの6つのソナタ作品4も残している。これは後に、伴奏パートが省略されて、ピアノ・パートに若干編集を加えてソナチネとして出版され、前半の第1番~3番が作品37、後半の第4番~6番が作品38としてそれぞれ3曲に分割された。作品37の第2番(原曲作品4の第1番)と作品38全曲(原曲作品4の第4番~6番)がソナチネ・アルバム第2巻に収録されている。ピアノ・ソナタ全曲録音は1990年代にようやく行われ、ピエトロ・スパダを中心に10人のピアニストに分担された。CDの全集が出る以前のLP期ではゴリーニの数枚のLPが元祖的な存在であった。ゴリーニは多くの作品の録音を行ったが取り分けクレメンティの評価が高い。なお前半の1枚であるソナチネOp.36はHMの器楽シリーズである「若いピアニストのためのレパートリー-3」として新デザインでリリースされている(レコード番号は同じ)。
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