商品コード:1354-037[HM] A.エフリキアン/ C.ジェズアルド:マドリガル集(全7枚)/Vol.1~Vol.7(但しVol.6が欠品)
商品コード: 1354-037
商品詳細:カルロ・ジェズアルド(1566- 1613)はイタリア・ルネサンス後期の作曲家。当時ヴェノーザ国の公国君主であった人物。マドリガーレや宗教音楽で有名。その半音階的な音楽語法は、その後19世紀末まで現れないものだった。不貞の妻とその愛人を殺害したことで悪名を馳せた。ジェズアルドの出版された作品は、宗教曲、世俗曲、器楽曲の3つのカテゴリーに分けることができる。中でも最も有名なのは、6つのマドリガーレ集(1594年から1611年まで)と、「聖務週間日課のためのレスポンソリウム集」(1611年出版)である。マドリガーレの、様式において同時代の他のマドリガーレ作曲家に極めて近い。後年のマドリガーレ集では、転調や対斜、リズムの激しい対比の試行が増加しており、「第5巻」と「第6巻」はその最も有名で著しい例となっている。ジェズアルド様式の特徴は、部分的な構成にある。つまりは強烈な、所々衝撃的な半音階進行から成る、割合緩やかなパッセージと、急速なテンポによる全音階的なパッセージとの交替である。歌詞は、一つ一つの語句に最大限の注意が払われ、音楽によく馴染んでいる。半音階的なパッセージには、単独のフレーズの中に半音階の12の音全てを含む例もあるのだが、もっとも、それらは別々の声部にばら撒かれている。ジェズアルドは半音階的な3度進行をとりわけ好み、一例を挙げると、《かなしや吾は死す》の開始において、イ長調とヘ長調の主和音同士を、また嬰ハ長調とイ短調の主和音同士を連結している。マドリガーレの全6巻(第6巻は2部構成でLP2枚)を最初に録音したのがアンジェロ・エフリキアンと思われる。アンジェロ・エフリキアン(1913-1982)はイタリア・トレヴィーゾ生まれのヴァイオリニスト、指揮者、作曲家である。 1947年にアントニオ・ファンナとともにイタリア・アントニオ・ヴィヴァルディ協会を設立し、ヴィヴァルディ作品の再発見に重要な役割を果たした。彼は指揮に専念し、主に18世紀イタリアの器楽音楽を扱った。1948年に彼は戦後初のイタリア室内オーケストラであるヴェネツィアーナ管弦楽団を設立し、数年間指揮者を務めた。1958年2月からフィレンツェのAIDEM管弦楽団の指揮者に就任した。1979年にミラノのアンジェリクム常設オーケストラの指揮者に任命され、1983年までその職を務めた。エフリキアンはベルギーのヘレベッヘほどの名声はなかったが古楽の世界では特にイタリア作品に功績を残した。バッハ等のメジャー作品を録音しなかったことで、知る人ぞ知る合唱指揮者である。当社では今回全7枚のうちVol.6(第6巻の前半)を欠く6枚が入荷したので出品する。纏まって入荷することが殆どない珍品である。古楽好きには重要な録音群だろう。歌手のレベルが非常に高く、美しいヴォーカル・アンサンブルである。
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