商品コード:1354-033n[SUPRAPHON] B.ドブロジンスキー(hp) / 独奏ハープ作品集/ヘンデル, ドブロディンスキー 他
商品コード: 1354-033n
商品詳細:ベドリッチ・ドブロジンスキー(1896 -1979)はチェコ・南ボヘミア地方のクンジャク生まれのハープ奏者。14歳のとき、彼は音楽学生としてグスタフ・ミロタからハープ演奏を教わり、1年後に彼が引退した後は、ミロタの後任となった。デブレツェンの市立劇場でフルート奏者およびハープ奏者として活躍し、また同楽団付木管五重奏団のメンバーとなる。その後チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のソロ・ハープ奏者(1922年~1962年)、コンサート・ソリスト、ラジオ出演者として有名になる。彼は自身の音楽学校を経営し(1931年から1946年)、ヴァイオリン、ピアノ、ハープ、その他の楽器の教則本を創作し、そのほとんどはサドロ出版社から出版された。彼は音楽評論家としても名声を博し、特にハープ演奏に関する多数の記事を専門誌に発表し、クリメント・ボサークに関する研究は原稿のまま残された。 1946年から1948年にかけて、彼はチェコ最高のハープ奏者であり、世界最高の3人のハープ奏者の一人として認められていたにもかかわらず、政治的な理由からパートタイムでのみ音楽アカデミーで教鞭を執っていた。作曲家としても多くの曲を出版した。ここでも自作曲の「バロック組曲」を演奏している。このLPはチェコで最初のハープ独奏LPであると思われる。A面1曲目はヘンデルの最も有名な:Hp協奏曲である。本来はオケとの共演となるがドブロジンスキーはソロで演奏できるように編曲されたものを使っている。誰の編曲かは不明。ヘンデルは後にオルガン協奏曲第6番Op.4-6に編曲している。B面1曲目のヤロスラフ・クシーチカ(1882-1969)は モラヴィア生まれの作曲家。プラハとベルリンに学ぶ。1906年から1909年までウクライナのイェカチェリノスラフ(現ドニエプロペトロフスク)にて作曲教師として勤務。1922年よりプラハ・フィルハーモニー管弦楽団付属合唱団の指揮者を務める。1919年から1945年までプラハ音楽院の教壇に立ち、1942年より院長に就任した。曲はモーツァルトの主題による変奏曲。2曲目のハヌシュ・トゥルネチェク(1858-1914)はチェコ生まれのハープ奏者で作曲家。彼はプラハ音楽院でアントニーン・ベネヴィッツにヴァイオリンを、ヴァーツラフ・スタンエクにハープを学んだ。1888年からプラハ音楽院でハープ教授を務めた。彼はハープ演奏に加えて、ピアノと作曲も教えた。彼はチェコの優れたハープ奏者の一世代を育てた。トゥルネチェクはスメタナの交響詩「わが祖国」~2台のピアノ用の編曲を行っているが、ハープ用の編曲も行っていて、ここではそのハープ版が用いられる。この曲はハープ奏者の重要なレパートリーの一つになっている。原曲がよく知られた曲であり、コンサートは特別なものになるようである。ハープのための作品を多く作曲したが今日もっとも取り上げられるのは、やはり「モルダウ」 のハープ編曲である。女性の活躍が多いハープだが、勿論男性にもニカノール・サバレタのような奏者もいる。ドブロジンスキーはチェコで最も知られたハープ奏者である。やや暗調な音色が特徴的。国際的名声を得ることはなかった。
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