商品コード:1354-031[SUPRAPHON] J.スーク(vn)/ レスピーギ:Vnソナタ, スーク:4つの小品(全4曲) 他
商品コード: 1354-031
商品詳細:作曲家ヨゼフ・スーク (1874- 1935)はアントニン・ドヴォルザークの娘婿。同名の孫は世界的なヴァイオリニストの一人である。近年ヨセフ・スクと記載されるようになってきたが、日本では一般的にヨゼフ・スークで通用してきた経緯から当社ではヨゼフ・スークで統一している。この作曲家ヨゼフ・スークの孫に当たる人物がヴァイオリニストのヨゼフ・スークである。ヨゼフ・スーク(1929 - 2011)はチェコの作曲家ドヴォルザークの曾孫でありチェコを代表するヴァイオリン奏者。ヴィオラ演奏でもよく知られる。ボヘミア・ヴァイオリン楽派の重鎮だったヤロスラフ・コチアンの秘蔵弟子として英才教育を受ける。ボヘミア・ヴァイオリン楽派の継承者として認識される。プラハ音楽院卒業後、プラハ四重奏団の第1ヴァイオリン奏者として音楽活動を開始する。その後も、チェロのヨゼフ・フッフロ、ピアノのヤン・パネンカと「スーク・トリオ」を結成するなど、室内楽において活動を盛んに行う一方、ソリストとしても1959年から世界ツアーを行うなど名声を得た。親日でもあり、日本での公演もよく行っていた。2002年に現役を退き、闘病生活を送っていたが、2011年7月6日に81歳で亡くなった。温かみのある音色と気品ある歌いぶりで評価されていた。SUPRAPHONに多くの録音を残したが、当盤は中でも極めて入荷の少ない希少タイトル。A面のレスピーギ:Vnソナタ ロ短調は1917年作で、レスピーギの室内楽曲の中でも大規模な作品である。名作『ローマの噴水』と同時期にあたる。ヴァイオリンもピアノも巧みに演奏できたレスピーギは、両パートを巧みに書き上げている。結果として、本作は複雑な調性の扱いにより、ヴァイオリン、ピアノの両奏者に技術上の困難を強いることで知られるようになった。リズムも非常に込み入っており、拍子は常に一致するわけではない。出版社は楽曲の「演奏可能性」に疑念を抱いており、出版はすんなりと行われたわけではなかった。録音は少ない。スークは高難易度を感じさせない語り口で、品のあるビヴラートを織り交ぜて、ロマンチックに演奏。この曲の名演といって差し支え無いだろう。B面の スーク:4つの小品は4楽章形式のVnソナタとみて誤りではない。短調で始まり全体に哀愁が漂う作品。ジネット・ヌヴーの演奏で知られるようになった。ヨゼフ・スークにとっては自身の祖父の作品であり、もはや何も言うことはない解釈だろう。家族の歴史を物語るような演奏である。作曲家ヨゼフ・スーク の息子(ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スークの父)もまたヨゼフ・スークであり、3代に亘る同性同名という家系。最後のおとぎ話は4分程度の短い曲。劇付随音楽「ラドゥースとマフレナ」から編曲した組曲「おとぎ話」をVnとPf演奏に編曲した曲で録音は極めて少ない。これが素晴らしい作品であり、この1曲の為だけに当LPを所持する価値があると言える。スロヴァキアの古い民話に基づいて戯曲「ラドゥースとマフレナ」(4幕7場)を書いたチェコの詩人・劇作家のユリウス・ゼイエル(1841~1901) は、1897年、当時23歳だったスークにその戯曲のための付随音楽の作曲を依頼した。「ラドゥースとマフレナ」のための音楽は翌1898年3月に書き上げられ、同年4月に戯曲とともに初演された。ちょうどその年の11月には彼自身の結婚もあった。その後、スークはその劇付随音楽を編み直して、この組曲「おとぎ話」を完成させたのであった。従って組曲「おとぎ話」は独立した作品と相当である。4つの作品からなる組曲で、ここでは第4曲「ルナ王妃の呪いと愛の勝利」からで、ヴァイオリニスト、ヨゼフ・スーク自身による編曲である。
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