商品コード:1354-023[SUPRAPHON] V.ターリヒ/ ドヴォルザーク:交響曲8番
商品コード: 1354-023
商品詳細:1949年の「新世界」で有名なターリヒが残した、もう一つのドヴォルザーク。8番は1935年初回SP録音があったが、これは1951年10月の2回目録音。濃厚な郷土色に彩られ、鮮やかな風景が浮かぶ名演中の名演。「新世界」に負けず劣らないスラブの民族的メロディー。ブラームスが嫉妬していたというのも頷ける。古い録音だが、かえってイメージが膨らむ。ドヴォルザークの交響曲といえば9番「新世界より」が圧倒的な知名度を誇り、録音も50種を軽く越えると思われる。交響曲第8番は1889年の作品でかつては出版順により『交響曲第4番』と呼ばれていたほか、『イギリス』という愛称で呼ばれることもあった。それはベルリンの楽譜出版社「ジムロック」が破綻し、急遽英国の出版社「ノヴェロ」から出版した為。初演は1890年2月2日にプラハにて、作曲者の指揮の下、プラハ国立歌劇場管弦楽団によってプラハ国立歌劇場で行われた。音楽の内容はイギリスというよりもむしろチェコであり、近年は『イギリス』と呼ばれることはほとんど無くなった。この4年後に9番「新世界より」が出版される。新潟大学准教授の宇野哲之は、第4楽章はボヘミア独立の英雄を描いており、チェロで奏される第1主題が英雄の勇気と慈悲を表すテーマ、第2主題はメフテルの形式からなっており、これは当時「トルコ軍楽隊」と呼ばれていたオーストリア軍楽隊、すなわちボヘミアを支配していたハプスブルク帝国を表しているという説を発表している。ターリヒは9番を何度も録音しているが、8番は2回である。9番は殆どの有名指揮者が録音しており、チェコ以外の指揮者にはチェコ伝統のボヘミア風味が完全に無視された演奏が殆どである。8番もまた民族主義的な側面が濃厚な作品で、多くのチェコ以外の指揮者は手を出さない曲である。9番「新世界より」は普遍的名作として、スタイルに関係なく人気が高いが、8番はそうはいかない。民族色が濃厚でなければ曲として成立が希薄となるからである。録音している他の指揮者はクーベリックもチェコ人である。スラヴ人でないと説得力に欠けることになる点がよく理解された曲なのである。そのような点からターリヒの演奏を越える8番は探しても見付けられないのではと思ってしまう。決して褒められた録音ではないが、音質は当時の水準はあると思われる。8番のトップとして今後も君臨する録音である。
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