商品コード:1354-017[ASTRÉE] P.バドゥラ・スコダ(hf) / 「モーツァルト:後期Pfソナタ集」
商品コード: 1354-017
商品詳細:これは1984年ASTREEに入れたオリジナル録音。フォルテピアノを用いるが使用楽器は明記されておらず1784-1789年ウィーンとだけ記載。それを強調するような演奏ではない(過去に楽器主体の録音もあった)。とても自然な演奏である。フォルテピアノは減衰が早いので、間のとり方が難しいが、長年研究してきた成果がここに実ったようだ。結果的に楽器の個性が反映されてはいるが、この楽器の持つ特徴を上手く引き出す演奏の為である。リアルな録音で、スコダは使用楽器と曲により、かなり演奏スタイルを変えていることが様々なASTRÉEのLPを聴いてみたことで判明した。ベートーヴェン等では怖ろしい程の勢いでパンチのような強烈な打鍵を振り下ろすにの対し、ハイドン、モーツァルトではそのような手法は見せず、特にモーツァルトの当録音ではかなり自然な奏法で弾いている。スコダは相当に考えた結果を披露しているようである。楽器の特性と曲が作曲された当時の状況を勘案してのことだろう。確かにモーツァルトの場合、そこまで強く弾かずともモーツァルトらしさはしっかり表現される。これまで聴いたフォルテピアノ演奏ではこのモーツァルトが最もしっくりと感じられる。録音も深いエコーを使わず自然な雰囲気になっているのが好ましい。録音はASTRÉEと一口にくくれないもので、ケースバイケースということが分かる。尚ハイドンでは6枚分の録音、ベートーヴェンではソナタ全集を録音したが、モーツァルトはAS 40というシングル12"と当2枚組箱の計2点3枚だけというのがなんとも寂しい。仕上がりが素晴らしいだけにもっと入れてもよかったと感じてしまう。1960年代から行われてきたフォルテピアノによるモーツァルト演奏はここで高い完成度の域に達したと思う。今回未開封の為、当社過去データを借用した。
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