商品コード:1354-006[TRIANON] M.マドレーヌ・プティ(pf) / ショパン作品集/バラード1番, 別れの曲 他
商品コード: 1354-006
商品詳細:マリー・マドレーヌ・プティ(詳細不明)はフランスで活躍した女流ピアニストとしかわからない。イヴ・ナットなどに習い、ジュネーヴ国際音楽コンクールにフィオレンティーノなどと並んで1947年第二位入賞。1950年代に入ってからTRIANONに33回転の7インチ盤を2枚リリース。その後1963年にERATOのメシアンの「世の終わりの四重奏曲」でピアノを担当、1978年ソプラノ歌手ミシャル・コマンの伴奏でメシアンの歌曲集のピアノ伴奏で出ている。恐らく、これらでプティの全録音と思われる。似たような名前でフランソワ・プティという女流ピアニストもいるが全くの別人である。もう1枚の7"盤はベートーヴェンのPfソナタ14番「月光」である。ほぼ無名のピアニストであるが7"盤を1950年代にリリースしているという時点で既に確固たる存在のピアニストといえる。有名な「別れの曲」等が入るショパン作品集。別れの曲ではテーマが優雅に始まるが展開部で怒涛の疾走を見せる珍しい演奏。A面一杯使った「バラード1番」でも似たような展開を見せ、個性豊かなフレンチ・ピアニズム・スタイルを持った人物である。全体に彫の深い造形で聴かせるピアニストである。練習曲は「別れの曲」の他「黒鍵」Op.10-5と第8番Op.10-5(ジャケットには10番と誤植)がある。これら3つの練習曲はなかなかの名演といってよいレベルに仕上がっていて、往年の女流フレンチ・ピアニストと同等のレベルを持ってることが解かるヴィルトゥオーゾである。無名だが無視するには惜しい名女流ピアニストである。ショパンの練習曲は1960年代後期以降、全集化が定着したが、通しで聴いて面白味を感じる曲ではないし、また通しで弾いて感銘を受ける録音はまずない。このように2~3曲を取り出して、個性豊かにしっかりと演奏したモノラル録音に心惹かれる演奏が多いのは事実である。尚名前のPetitは本来プチがより近い発音だが、当社ではプティで統一している。尚プレスとしてオリジナルのTRIANON:A 17004の他にサード・パーティ・プレスとしてMATCH RECORDS:MR 17504が出ている。ほぼ同時期と思われる。今回はTRIANONを出品。尚33回転なので7"とはいえ意外なほど長く愉しめ、アダプターも不要。
プティの在庫一覧へ
