商品コード:1355-044[CYBELIA] アルカナQt. / ミヨー:弦楽四重奏曲全集Vol.1
商品コード: 1355-044
商品詳細:「20世紀フランス音楽」シリーズで有名なCYBELIAレーベルは、他では録音しないような近代フランス物の録音を盛んに行って、実に多くの良い仕事をしたと思う。中でもこのミヨーの全18曲に及ぶ作品群の全曲録音も素晴らしい仕事である。今回その中の2枚組で、曲は弦楽四重奏曲の3/4/9/12/14/17番の6曲が収録されている。全曲が全6枚でCY 651-3/681-3である。1960年代まで殆ど録音されることは無かったミヨーの弦楽四重奏曲がこういった形で、恐らくLPとしては初の全曲録音シリーズを提供できるのはCYBELIA以外にはないだろう。フランスらしい美しさと不思議さを持ったこの曲を堪能あれ。ダリウス・ミヨー(1892 - 1974)はプロヴァンス生まれのフランス6人組の一人。作曲意欲は旺盛で、様々な楽器編成を試みたり、タンゴやジャズにも影響を受けたりした。また映画音楽にも筆を染め、創作活動は亡くなるまでその衰えを見せなかった。ユダヤ人であったミヨーは、前年に始まった第二次世界大戦を避けるためにアメリカ合衆国に逃れる。戦後、フランスに戻り、アンリ・ビュッセルの後任としてパリ音楽院の作曲家教授に任命されるが、ミルス・カレッジには1971年まで在職し、1年おきにフランスとアメリカを頻繁に行き来する生活を送った。戦後の作品には、同時に演奏すると弦楽8重奏になる「弦楽四重奏曲第14番」と「第15番」(1948年-49年、ブダペスト弦楽四重奏団は同時録音を使って8重奏を初演した)等、それまでの常識を打ち破る自由な演奏の新たな試みを行った。ミヨーは異彩を放つ作風で知られる。弦楽四重奏曲にもそれがよく表れている。独特な音楽世界をタップリと楽しめる演奏であり、よく出来たLP2枚組。演奏のアルカナQt.は1975年パリ音楽院のモーリス・クルー教授の下で結成された団体。第1Vn:ドミニク・バービェル、第2Vn:フーベル・シャシュロー、Va:セルジュ・スーフラン、Vc:マイケル・ブーレの4人。細身でキレの良い現代曲によくある音色を持つ団体。
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