商品コード:1355-036n[HUNGAROTON] K.ベルケス(cl) M.ペレーニ(vc) Z.コチシュ(pf) /Clトリオ/ ベートーヴェン:街の歌(Pfトリオ4番の原曲), ブラームス:
商品コード: 1355-036n
商品詳細:Vcにペレーニを含む、クラリネット入りの室内楽2曲。特にB面のブラームスが聴きもの。Cl奏者は若手ではあるが、落ち着きのある渋い表情を出せる逸材。 '80年代の録音なので音質的ハンデはあるが、ペレーニの意図が反映されてか、年代を超えたシンプルかつ清潔な演奏。あえて暗い表情をせず、音譜に忠実になることでブラームスの意志を示している。想像以上に良い演奏。ペレーニのチェロが下から支えて'60年代的雰囲気を出している。希少盤!ベートーヴェン:ClトリオOp.11はPfトリオ4番と同一作品だが、クラリネット奏者のヨーゼフ・ベーアに依頼を受けて書かれた作品でCl・Vc・Pfのトリオが原曲である。変ロ長調で作曲されており、これは当時まだベーム式システムの恩恵を受けていなかったB♭管クラリネットでの演奏の容易さを考慮したものと思われる。ベートーヴェン自身の手でピアノ・トリオ(Pf・Vn・Vc)に編曲され、第4番の通し番号が付いた。ミクローシュ・ペレーニ(1948~)はブダペスト生まれのチェロ奏者。幼少時から才能を認められて7歳でリスト音楽院に入学、エデ・バンダに師事。9歳でソロ・デビュー。1960年からローマに留学し、エンリコ・マイナルディに師事。1963年にブダペストで開催されたカザルス国際チェロ・コンクールに入賞したことでパブロ・カザルスに認められ、1965年、翌1966年にカザルスのマスタークラスに招待され、マールボロ音楽祭にも参加する。1974年からリスト音楽院で教え、1980年には教授となる。ペレーニは意外にも1980年代に入って注目されたチェロ奏者である。通常1948年生まれで存命の若手奏者に対し、このような人気が出ることは殆ど例がない。すっかり薄味に劣化した1970年代以降のアナログ技術をものともしない音楽の強さを持つ稀有な器楽奏者だからだろう。1978年に初来日してNHK交響楽団・東京都交響楽団と共演し、無伴奏リサイタルを開催。その後、1979年~2000年まで7回の来日を重ねている事も人気の理由だが彼の人気は日本だけではない。クラリネットを含む珍しい室尚楽録音。ブラームスのクラリネット三重奏曲はオリジナル・クラリネット五重奏曲 ロ短調 作品115とともにブラームス“傑作の森"を作る作品。ペレーニが目立つわけではないが、低音を締めることで曲の格調が増しているのは確か!
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