商品コード:1355-029n[Hungaroton] M.ペレーニ(vc)/ ドヴォルザーク:Vc協奏曲
商品コード: 1355-029n
商品詳細:大変珍しい録音。1977年頃の録音、プレス。ブダペストpo.は、'60年代よりもやや力が弱い気もするが、ペレーニの雄大で、ただならぬ気迫に押され、ソロが目立ってよいかもしれない。'70年代としては平均的な録音だが、ソリスト一人がズバ抜けて凄い。こういった演奏ほどモノラルで録音して欲しかった。ペレーニは押しの強さだけでなく、情緒豊かな歌心を持っていて、しかもスケール雄大で、'70年代の最高レベルのチェリストだ。ミクローシュ・ペレーニ(1948~)はブダペスト生まれのチェロ奏者。幼少時から才能を認められて7歳でリスト音楽院に入学、エデ・バンダに師事。9歳でソロ・デビュー。1960年からローマに留学し、エンリコ・マイナルディに師事。1963年にブダペストで開催されたカザルス国際チェロコンクールに入賞したことでパブロ・カザルスに認められ、1965年、翌1966年にカザルスのマスタークラスに招待され、マールボロ音楽祭にも参加する。1974年からリスト音楽院で教え、1980年には教授となる。ペレーニは意外にも1980年代に入って注目されたチェロ奏者である。通常1948年生まれで存命の若手奏者に対し、このような人気が出ることは殆ど例がない。すっかり薄味に劣化した1980年代以降のアナログ技術をものともしない音楽の強さを持つ稀有な器楽奏者だからだろう。1978年に初来日してNHK交響楽団・東京都交響楽団と共演し、無伴奏リサイタルを開催。その後、1979年~2000年まで7回の来日を重ねている事も人気の理由だが彼の人気は日本だけではない。ドヴォルザーク:Vc協奏曲は2回録音しており、これは1977年の初回録音。指揮はあまり聴かないゲザ・オーベルフランク。オーケストラはこの時期としては普通という印象。ソロは豪快であり、よく歌って伸び伸びした解放感が感じられる。録音が多少こじんまりしている。前記載のハイドンよりやや劣る。ペレーニだけ見れば、素晴らしいの一言ではあるが、オケとのバランスはいまひとつかもしれない。
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