商品コード:1355-027t[QUALITON] M.ペレーニ(vc) /V.タートライ/ ハイドン:Vc協奏曲2番, M.ハイドン:交響曲20番
商品コード: 1355-027t
商品詳細:ペレーニのハイドンは1979年J.ローラとの1/2番SLPX 12121が知られているが、これは1965年のJ.シャーンドル/ハンガリー放送o.との初回録音で、当盤収録は有名な2番だけである。片面はタートライの交響曲、当時若手ペレーニはその程度の扱いだったわけだ。2000年を過ぎてこれ程ブレイクするとは当時誰が想像したろう。確かに彼は17歳で録音を残す程の神童であったにせよ、西側では無名。これは、まだ20歳前の録音。しかしこの悠然とした音楽、聴く者にインパクトを残すチェリスト。ミクローシュ・ペレーニ(1948~)はブダペスト生まれのチェロ奏者。幼少時から才能を認められて7歳でリスト音楽院に入学、エデ・バンダに師事。9歳でソロ・デビュー。1960年からローマに留学し、エンリコ・マイナルディに師事。1963年にブダペストで開催されたカザルス国際チェロコンクールに入賞したことでパブロ・カザルスに認められ、1965年、翌1966年にカザルスのマスタークラスに招待され、マールボロ音楽祭にも参加する。1974年からリスト音楽院で教え、1980年には教授となる。ペレーニは意外にも1980年代に入って注目されたチェロ奏者である。通常1948年生まれで存命の若手奏者に対し、このような人気が出ることは殆ど例がない。すっかり薄味に劣化した1980年代以降のアナログ技術をものともしない音楽の強さを持つ稀有な器楽奏者だからだろう。1978年に初来日してNHK交響楽団・東京都交響楽団と共演し、無伴奏リサイタルを開催。その後、1979年~2000年まで7回の来日を重ねている事も人気の理由だが彼の人気は日本だけではない。このハイドンにおいても堅牢な土台に立つ極めて強固な骨格があり、余計な音がそぎ落とされた造型の美しさが際立った演奏である。情感の豊かさがないとは言えないが、敢えて歌わず寡黙な印象が強い。リズム、音程が的確であり、技術的な弱さが微塵も感じられない。誇張が全く見られないことが、よりこの演奏に対し好感を持つ事になる。本物の名演といえる。ペレーニの出番はB面だけだが、まだ10代の若者とは信じがたい地に足がついた安定感が素晴らしい。
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