商品コード:1355-025[VSM] A.トスカニーニ/ モーツァルト:交響曲41番K.551「ジュピター」, Fg協奏曲K.191
商品コード: 1355-025
商品詳細:トスカニーニとモーツァルトは、どうもぴったりこないイメージがあるが、実は、あのテンポはモーツァルトに向いている。これを聴いて、もっと録音すれば良かったのにと思うのは私だけではないだろう。同時代のフルトヴェングラーから感じられるような違和感はまったく無い。ロマン派の大作の録音でトスカニーニに鍛え上げられたNBCso.の乗りの良さは、欧州のオケにも引けを取らない。そして、B面の協奏曲も、このオケあっての成功だろう。数あるK.191の中でも出色の出来!K.191でファゴットソロのレナード・シャロウ(1915 - 2004)は、ニューヨーク市生まれの20世紀を代表するアメリカのファゴット奏者の一人である。 NBC交響楽団の創設時に入団し、最終的には首席ファゴット奏者となった。また、第二次世界大戦では米軍に従軍した。1951年、当時の音楽監督ラファエル・クーベリックの招きでシカゴ交響楽団に移り、1964年まで同様の役職を務めた後、退職してインディアナ大学ブルーミントン校の音楽教授に就任した。1977年にピッツバーグ交響楽団の首席ファゴット奏者として入団するまで、多くの夏をアスペン音楽祭の講師として過ごした。10年後にピッツバーグを退職した後、ブルーミントンに戻り、最終的にオハイオ州シンシナティに移り住み、そこで白血病で亡くなった。ピッツバーグ・ポストのドラッケンブロッド・アンドリューは書籍「尊敬されるファゴット奏者は『一緒に演奏するのが楽しかった』を2004年上梓している。トスカニーニはモーツァルトに関してはあまり積極的ではなかったことは確かである。インタビューで「僕は時々モーツァルトの音楽にうんざりするんだ。但しト短調、これは偉大なる悲劇だよ、それと、コンチェルトは別だよ。」--と述べている。ト短調とは交響曲40番(5回録音あり)であり、コンチェルトとはK.191を指していると思われる。交響曲41番は意外なほどためを作り、さほど速くなく妥当なテンポで颯爽とした現代的な演奏。1945年でこのスタイルはまるで未来を先取りしたかのようである。フルトヴェングラーが台頭していたにも関わらず、トスカニーニは1950年代以降はこのようになると時代を読んでいたかのようである。その40番のLPは1950年3月12日のスタジオ録音でハイドン:94番とのカップリングで1953年米RCA:LM 1789でリリースされた。フランスでは仏RCA:A 630 229(+モーツァルト:39番)でリリースされたがEMI系の発売はないかもしれない。
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