商品コード:1355-023[VSM] D.バレンボイム(pf)/ニュー・フィルハーモニア管楽Ens./ モーツァルト:Pf協奏曲25番K.503, セレナーデ12番K.388
商品コード: 1355-023
商品詳細:バレンボイムの弾き振り全曲録音より前のクレンペラーとの単独録音。オケの迫力が凄い。さすがクレンペラーの指揮となれば全く世界が異なる。協奏曲でいかに指揮者とオケが重要かがわかる録音だろう。バレンボイムはピアノに集中して、クレンペラーの迫力に負けんとばかりに実に堂の入った演奏。テンポも良く、通常の協奏曲よりオケが分厚い響きを出す。25番が1面と1/3を使い、残りのK.383は落ち着いた中にもズッシリとくるものがある。バレンボイムの弾き振りとは全く異なるオケの迫力に圧倒される。やはりここまでオケが充実してこそ協奏曲の醍醐味が味わえる!ダニエル・バレンボイム( 1942-)、オットー・クレンペラー(1885- 1973)の2人は、録音の1967年当時、バレンボイムは25歳、クレンペラーは82歳。孫と祖父というくらい年の離れたふたりを共演させたEMIは1967年当時、時代を表す音楽家として共演させたのだろう。若いソリストと老年の指揮者というバランスは理にかなっている。その逆はダメだろう。ましてクレンペラーは協奏曲を殆ど録音しない指揮者である。クレンペラーのオーケストラはさすがの重厚感と勢いで圧倒的である。それに釣られてかバレンボイムのソロも際立って良い。これが協奏曲の相乗効果であり、一流の演奏家同士で頻繁に起こる現象。老年のクレンペラーはこの若いピアニストの情熱を受けて、彼のソロに重点が及ぶように解からないように配慮した棒を振る。親心というやつだろう。そうはいってもやはりクレンペラーのオケはその半端ない推進力により目立ってしまうのは仕方がない。どうやらクレンペラー本人はバレンボイムの才能を高く買っているようで、わざわざ指名してレコードを録音したらしい。バレンボイムはこの共演で自信がついたらしく、翌1968年頃から弾き振りでモーツァルト:Pf協奏曲全曲録音をスタートした。但し駆け出しの指揮者であるバレンボイムではやはりクレンペラーのようにはいかなかった。この共演は名演と呼ぶに相応しい内容!
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