商品コード:1355-014[ARION] L.ティリー(org) / バッハ:平均律クラヴィーア 第1巻+第2巻(全48曲)
商品コード: 1355-014
商品詳細:これまでバッハの平均律クラヴィアをオルガンで演奏したLPの入荷はなかった。その点で、フランスARIONレーベルはなかなか凝った企画を行ったと言える。1977年パリ・オートゥイユ改革派教会にてオルガン奏者のルイ・ティリーがオルガンで平均律クラヴィーア全48曲を録音、LP5枚に収めて発売されたのが当箱である。チェンバロかピアノで演奏される曲ではあるが、近年様々な異なる楽器による演奏も出てきたようである。しかしそれらはCDの時代になってからであり、1970年代にチェンバロかピアノ以外で全曲が録音されたのは初めてではないだろうか? オルガンのルイ・ティリー( 1935-2019)はフランス・フレヴィル=ドゥヴァン=ナンシーで盲目で生まれた。コンサートオルガニスト、作曲家、教育者であった。ルーアン地方音楽院のオルガン教授を務め、国際的にコンサートで演奏した。彼の多数の録音には、1972年のオリヴィエ・メシアンのオルガン作品全集が含まれており、これは数々の賞を受賞し、作曲家から「並外れたオルガニスト」と評された。1952年にジャンヌ・ドゥメシューのオルガンクラスで一等賞を受賞し、続いてパリの国立青少年音楽院でアンドレ・マルシャルに師事した。 1956年からはパリ音楽院でロランド・ファルチネッリに師事し、1958年にオルガン演奏と即興演奏で一等賞を受賞して卒業した。彼はルーアン大学病院の一部であるシャルル・ニコル病院の礼拝堂にある1732年製ルフェーブル製オルガンの名義オルガニストであった。ティリーはバッハの作品を他に1993年にはストラスブールのサン・トマ教会のオルガンで「フーガの技法」を録音した。全48曲を5枚のLPに収めているためか、出だしはやや速いテンポではあるがオルガンという楽器の為か気にはならない。ピアノと異なり音が連なって弾かれており、オルガンならではといえる。また一音を伸ばしたいときはペダルも用いて、長く、太い音色に出来るオルガンならではの手法を駆使して、ピアノ演奏とは全く異なる世界を展開。これはこれで実に面白さのある演奏である。正に変幻自在とはこのことだろう。単なる珍品を超えて、深い芸術世界を感じることができる不思議な世界。バッハ自身、多数のオルガン作品を生み出しており、曲が変わってもオルガンとの親和性は高い。バッハ好きにこそ聴いていただきたいオルガンで演奏した平均律クラヴィーア!かなりの希少アイテムである!
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