商品コード:1356-048[MUZA] W.マウツジンスキ(pf)/ ショパン:Pf作品集/Pf協奏曲2番 他
商品コード: 1356-048
商品詳細:マウツジンスキのショパン:Pf協奏曲2番といえば1953年ロンドンでのP.クレツキとのモノラル録音、英COLUMBIA:33CX 1066が知られる。またワルター・ジュスキント指揮ロンドン交響楽団と1959年7月6-7日のモノラル/ステレオ録音、33CX 1695/SAX 2344もまた人気が高い。これは同じショパン:Pf協奏曲2番だがそのどちらでもないポーランド録音である。年代は恐らく1957-8年頃と思われる。英COLUMBIAの2つの録音の中間に位置する。ポーランドではまだステレオ録音は無くモノラルのなかでも初期録音である。オケはこの時期の当然のようにW.ロヴィツキ/ワルシャワpo.である。ヴィトルト・マウツジンスキ( 1914-1977)はポーランド・ワルシャワ近郊コジチンの生まれ。ワルシャワ音楽院でフェルッチョ・ブゾーニ門下のユゼフ・トゥルチンスキに師事した。1936年には、元ポーランド共和国首相で19世紀ロマン派ピアニストの黄金時代を知るイグナツィ・パデレフスキの薫陶も受けた。1937年に開かれたショパン国際ピアノ・コンクールで第3位に入賞した後、パリ音楽院に留学してイシドール・フィリップやマルグリット・ロン等の教えも受けている。また、パリではフランスのピアニストであったコレット・ガヴォー(Colette Gaveau)と結婚している。フランスが降伏するとコレット夫人と共にポルトガルに逃れ、そこで思いがけずグジェゴシュ・フィテルベルクと出逢う。フィテルベルクから南米での演奏旅行を持ち掛けられて1940年10月にアルゼンチンに行き、1942年4月にはアメリカ合衆国に移った。戦後はスイスに移住してその地に暮らした。英国COLUMBIAに多くのショパン録音を残している。1960年には、ワルシャワで開かれたショパン生誕150年祭で18回のコンサートを行って大評判となり、ワルシャワ・ショパン協会の名誉会員に選ばれ、ショパン・コンクールの審査員も務めた。マウツジンスキの録音の大半が確かに英COLUMBIAである。しかし、稀に故国ポーランドでのMUZAにも録音がある。これはMUZA録音でも初期で、同時期にブラームス:Pf協奏曲1番も同じオケと録音している。英COLUMBIAだけで十分という方には必要のないLPだが、故国での録音に面白味を感じる方にはまたとない機会。地元録音とあってリラックスムードで制約から解放されたかのような自由度の高い演奏。抑え気味が感じられる英COLUMBIA録音より本来のマウツジンスキの個性が窺える秀演である。Pf協奏曲2番は一時「日本酒」TV-CMで第2楽章が使われ印象に残った方もおられるだろう。B面の小品3曲は味わい深い秀演で、Pf協奏曲2番に興味がない方にもこの3曲は聴き応えあり。
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