商品コード:1356-043[MUZA] A.B.ミケランジェリ(pf)/ シューマン:Pf協奏曲
商品コード: 1356-043
商品詳細:アルトゥーロ・ベネデッテイ・ミケランジェリ(1920-1995)は1955年3月ワルシャワにおいてコンサートを開催した。ワルシャワ・フィルハーモニーの管理団体がその模様を録音して保存していた。1979年のイタリでミケランジェリの未発売だったライブ録音集が3枚組の箱でCetra: LO 525で発売された。その2年後MUZAでもそのライブ音源を4枚のバラLPに制作して発売したものが当盤である。これはそのVol.1に当たる。単独LPでは当MUZAでしか発売されていない。ミケランジェリのワルシャワ・ライブはその2日間で、時期的に病気で静養してからカムバックした直後の録音に録音である。1955年2月27日と3月13日ポーランド・ワルシャワ・ナショナル・フィルハーモニック・ホールショパンコンクールの審査員としてワルシャワを訪れた時に、一連のコンサートを行ったという事である。協奏曲はシューマンの1曲のみで他はソロ演奏である。ホールでは咳払いが入っているがライブ感があるということでプラスに考えた方が良い。晩年のDGG録音のような情感を排した冷徹なスタイルではなく、テンポを揺らして感情のこもった演奏をしている。音には詩情が感じられ、完全主義者の異名を持つピアニストのコンサートはスタジオ録音とは大きく異なる。コンクールの審査員の演奏というプレッシャーもあったのだろう。完全主義者というよりピアニストとしての見本となるような聴衆を意識した演奏になっている。かなり気合を入れて臨んだことが理解出来る内容である。柔軟で歌謡的なフレージングをしっかり保ったコンサート・ピアニストの鏡のような演奏といって誤りはないだろう。会場で聴いた聴衆に大きな感銘を残した演奏会であったことは間違いないだろう。音質は万全ではないが、貧弱でもない。
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