商品コード:1356-036b[MUZA] K.A.クルカ(vn) K.トイチュ / ヴィヴァルディ:四季(全4曲)
商品コード: 1356-036b
商品詳細:クルカのヴィヴァルディ:四季といえば、1972年DECCAにカール·ミュンヒンガー指揮/シュトゥットガルト室内管弦楽団と録音したミュンヒンガー3回目の録音が記憶に新しい。しかしその録音はクルカにとっても、ミュンヒンガーにとってもあまり幸福な録音ではなかったと記憶している。ミュンヒンガーにとっては「四季」は代名詞といえる録音であり、初回録音のインパクトと2回目録音のステレオ音質の良さが大きく、3回目は殆ど話題にもならず、おまけの域を出ない録音となってしまった。実はクルカは1969年頃地元ポーランドでMUZAに初回録音があった。ミュンヒンガーはそのMUZA録音を聴いてソリストに招聘したのだろう。このMUZA録音はかのミュンヒンガーを唸らせた録音だったのである。残念ながらDECCAでの2回目録音でクルカの良いところはあまり出なかった。ミュンヒンガーとの相性が完全ではなかった。これに比べこの初期録音は、クルカの魅力が最大限に発揮された録音となっている。辛口でシャープなソロが勝手知ったるオケのサポートで縦横無尽に踊る。クルカの独壇場がこれでもかと用意された録音である。1970年代になって活躍した数少ないヴァイオリン奏者であり、大手レーベルにはついに表現れなかった世紀の逸材である。DECCAはその才能を活かすことができなかった。MUZAは国家の威信をかけて、世紀の逸材の魅力を世界に発信することに成功した。しかし悲しいかな東欧の弱小レーベルではメジャーとなるところまで行かなった。知る人ぞ知る--というレベルが好事家には丁度良いかもしれない。解かる人だけ解かれば良い。コンスタンティ・アンジェイ・クルカ(1947-)はポーランド・グダニスク出身のヴァイオリニスト。詳しい経歴は割愛する。
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