商品コード:1356-026t[MUZA] R.トーテンベルク(vn) / ベートーヴェン:Vn協奏曲
商品コード: 1356-026t
商品詳細:ロマン・トーテンベルク( 1911 - 2012)はポーランド・ウッチ出身のヴァイオリニスト。6歳でヴァイオリンを始め、ミエチスワフ・ミハロヴィチにヴァイオリンを学ぶ。1923年にワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団と共演してデビューを果たし、その後、ベルリンに留学してカール・フレッシュ門下となった。1931年には国際メンデルスゾーン賞を受賞し、パリでピエール・モントゥーやジョルジェ・エネスクらと共演し、ダリウス・ミヨーの知己を得た。1935年にはイギリスとアメリカに演奏旅行を行い、成功を収めた。1938年にはアメリカに移住している。その後は、アメリカを中心に演奏活動を展開し、アルトゥール・オネゲルの無伴奏ヴァイオリン・ソナタのアメリカ初演、ウィリアム・シューマンのヴァイオリン協奏曲、クシュシュトフ・ペンデレツキのカプリッチョなどの初演を担当した。1961年に米国に渡り、1961年から1978年まではボストン大学の弦楽器部門の主任教授を務めていた。ボストン大学時代にWQXR四重奏団(ロマン・トーテンベルク、ダニエル・ギレ、ラルフ・ハーシュ、アヴトン・トワードフスキー)を結成して米国レーベルに録音を行っている。'60年代から、半ば現役を退いた形で教育者となる。しかし85歳まで求めに応じて私的な演奏を行っていたようである。録音は少なく、渡米前の1950年代録音は数点しかない。その中で協奏曲は恐らくバッハ、ベートーヴェン、ヴェイニャフスキ/シマノフスキの3点だけと思われる。これら3点のレコード番号は連番なのですぐわかる。バッハ:XL 0049、ベートーヴェン:XL 0050、ヴェイニャフスキ/シマノフスキ:XL 0051である。1950年代のMUZAで協奏曲を録音できるヴァイオリン奏者はトーテンベルクしかいなかったのではないだろうか?今回はベートーヴェン。MUZAで最初のベートーヴェン:Vn協奏曲で1959年モノラルのみで発売された。実に滑らかな音色で、堂に入った名人級の腕前であることは確か。デリカシ―に富んだ表情でまるでSP期のような雰囲気がある。1970年代にドイツImpromptuレーベルにバッハの無伴奏全曲の録音もあるが、まずは最初期録音であるベートーヴェン:Vn協奏曲をお試し戴きたい。ポーランドが世界に誇る国宝級のヴァイオリン奏者であったことが理解されるだろう。トップクラスの演奏であることは疑いようがない。
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