商品コード:1356-009t[ETERNA] R.マウアスベルガー/ バッハ:ロ短調ミサB.232(全曲)
商品コード: 1356-009t
商品詳細:非常に優れた録音だが、これはクリスマスオラトリオと同様にステレオが出る10年前にモノラルのみ発売された。詳細は不明だがETERNA社が自社でステレオプレスを始めたのは'68年頃からなので、録音はあったものの、プレス出来なかったのだろう。モノラルは録音翌年の1959年に発売されている。ETERNAではステレオが10年後に初リリースされることは普通であり、ステレオの実用が早かった西側とは異なり、東欧レーベルは分けて考える必要がある。この録音は1958年にドレスデンで録音された「ロ短調ミサ」の決定的な名演であり、合唱もドレスデン聖十字架教会合唱団が担当している。ライプツィヒの聖トーマス教会合唱団と同等の歴史と伝統を持つ旧東ドイツ地域における重要な宗教音楽の拠点である。何方も女人禁制の少年合唱団である。その歴史は13世紀にまでさかのぼる。聖トーマス教会合唱団の監督がトーマス・カントルと呼ばれるのに対し、ドレスデン聖十字架教会合唱団の監督は「クロイツカントル」と称される。この録音の指揮者であるルドルフ・マウアスベルガー (1889-1971)は1930年に「クロイツカントル」に就任し、亡くなる1971年まで務めた。同じ時期に弟のエアハルト・マウアスベルガー(1903-1982)は1961年から1972年まで「トーマス・カントル」を務め、兄弟で2つの最高位の役職を担った。「マタイ受難曲」の録音では2人のカントルが共同で指揮を務めた。この録音はルドルフ・マウアスベルガー/ドレスデン聖十字架教会choのコンビによる歴史的大作であり、今後何世紀にも亘って名演として残り続けるであろう。この録音は当時のドレスデンの空気を伝える唯一の証人となる。モノラルは音響的に帯域は狭く、まったりした部分があったが、ステレオでは見事なほどクリアで教会内の空気や合唱の緊迫感が濃厚に再現されている。尚指揮者の発音はこれまでマウエルスベルガー、マウエスベルガー等複数あったが、ドイツ人の実際の発音に最も近いマウアスベルガーで統一する。ウィキペディアでは近年マウアースベルガーとなっている。検索では「ETERNA ベルガー」で検索していただければ全て出てくるはずである。
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