商品詳細：テープ起こしシリーズ第2弾は、フランス・クリダの放送音源。録音日不明。OR-TF　116スタジオにて。日本でクリダと言っても、余程のピアノ好きでない限り知られていない。お国柄の違いだろう。フランスでは国を代表する技巧派リスト弾きであり、すなわちピアニストの中でもトップ・レベルを意味する。1932年仏ナント生まれ。パリ音楽院でL.レヴィ、A.R-.マニュエルに師事し、1950年プリミエで卒業。1956年リスト国際コンクールで19年ぶりとなるフランツ・リスト賞を受賞。以後、マダム・リストと呼ばれる。1960年頃、仏DECCAに録音した2枚の凱旋録音は今や伝説的。その後、1968〜74年にVEGAに全24枚のリスト・ピアノ作品全集を録音。名実共にリストの大家となった。日本でリストと言えば、自身の技巧をひけらかす曲とのイメージが強いが、彼女のリストには詩があり、歌がある。リストの概念を覆す優美で暖かい表情。これぞ本物のリストであり、作曲家が望んだ演奏に違いない。女性ならではの美意識が込められたこのライブ録音にも彼女の心が宿っている。

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