商品詳細：ミレイユ・オーエトル。フランス人？又はポーランド人。生年月日不明。商用録音はおそらく無いと思われる。但し、フランスのピアノ界ではそれなりの地位があったようで、彼女に学んだ若いピアニストは何人もいるようだ。ポーランドの映画監督であるV.ヤンコフスキの夫人として、夫と共に映画制作で音楽を担当したり、ピアノ教授としてアメリカの大学に招かれたり、欧州でコンサート活動は続けていたようだ。我々はLPでしか音楽家を理解する術を持たないが、録音を出さずとも音楽活動で著名な演奏家は多いことを知るべきだろう。1955年ロンドンでの演奏会があった記事を見た。モノラル時代に活躍した女流ピアニストであることは間違いない。このテープは4曲を収録した私家録音のようだ。音質は悪くない。きびきびと煌びやかに泳ぎまわるような指使い、明らかにフレンチ・スタイルのピアノ。柔らかい音色ながら相当な技巧の持ち主で、難曲をいとも楽しげにさらさらと仕上げる。`50年代的ヴィルトーゾ共通の味わいを持っている。無名だが、大物の一人であることは間違いない。モノラル。