商品詳細：セシル・ウーセはテープ起こしシリーズの中では若手で、2017年現在も存命のピアニスト。1936年、仏生まれ。パリ音楽院でマルセル・シャンピに師事。数々の国際コンクールで入賞(ロン・ティボー国際コンクール入賞、エリザベート王妃国際音楽コンクール4位入賞、ボルツァーノ・ブゾーニ国際ピアノコンクール入賞、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール優勝)。鮮やかな技巧と節度ある音楽性が融合し、明晰な演奏で評価が高い。録音には熱心に取り組んできた。モーツァルト、メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト、グリーグ、チャイコフスキー、ドビュッシー、ラフマニノフ、ラヴェル、プロコフィエフ、ガーシュウィン、プーランクなどレパートリーも豊富。ETER-NAにも録音を残すなど、幅広い演奏活動で知られている。マズアとのブラームスPf協2番ではグランプリディスクにも輝いた。このテープは出所不明だが、拍手があるので演奏会音源と思われる。得意のフランス作品からドビュッシーとラヴェル、そして最後にヴィラ・ロボスの「赤ちゃんの一族」から「道化人形」。音質は大変良く、テープ音源ならではのリアルな音が感じられる。こういったピアノの音をLPで体験するのは難しい。小さな演奏会で、しかもピアノのすぐ近くでないと体験できない音だ。このテープ音源を聴けば更に親近感が増すだろう。古い世代のピアニストと比較すると表現は直線的。しかし正確無比な技巧から繰り出される迷いのない力強いタッチも魅力的だ。特に最後のヴィラ・ロボスの即興的演奏には目を見張る！

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