商品詳細：日本では殆ど無名だが,ヴィオラ奏者、アンドラーシュ・フォン・トーセギは1945年ハンガリー生まれで1956年スイスに移住、1966-70年までルツェルン祝祭o.のメンバーだった。Jecklin、Aloiv Records、Angelicumなどに数点づつ録音がありその多くがピアノまたは他の楽器を伴ったリサイタル形式の室内楽集となっている。バッハを得意としているようで他に無伴奏Vc組曲B.1007(ALOIV:A 804)、Vnソナタ4番B.1017などがある。勿論原曲はヴィオラのための物ではなく編曲。ヴィオラ奏者がバッハを演奏する場合は古くモノラル期からチェロ作品を編曲することが多い。L.フックスはVaで無伴奏Vc組曲全曲を米DECCAに録音していた。またガンバソナタの編曲も多く、古くはWESTMINSTERのヤニグロが行っていた。ここでは1曲だけであるがガンバソナタ1番B.1027の編曲を演奏している。トーセギは曲種ごとのまとまった録音は行わず室内楽参加あるいはソナタ集としており、ここでも他にシューベルトの未完の断章とブラームスのClソナタ2番Op.120-2を収録。このクラリネット・ソナタはVaも演奏可能とされているオリジナル曲である。最もクラリネットによる録音が圧倒的に多いのが事実。ヴィオラという日陰の存在を主役としてアピールしている工夫がうかがえる。バッハは無理に3曲入れる予定はないのでたっぷり時間を取ったゆったりした秀演。ブラ―ムスもB面全て使ったピアノとの掛け合いが印象的な攻めた演奏となっている。録音に関しては一切の情報が無く正確な時期は不明。

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