商品コード:1083-051p[DECCA] V.アシュケナージ(pf)/ラフマニノフ:24の前奏曲(全集)
商品コード: 1083-051p
商品詳細:ロシア人であるウラディーミル・アシュケナージ(1937-)。父方はユダヤ系であるが、母は非ユダヤ系のロシア人である。ゴーリキーの生まれ。1955年にはワルシャワで開催されたショパン国際ピアノコンクールに出場し、2位に輝いた(優勝はアダム・ハラシェヴィチ)。この時にアシュケナージが優勝を逃したことに納得できなかったアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリが審査員を降板する騒動を起こしたことはよく知られている。同じ年にモスクワ音楽院に入学、レフ・オボーリンやボリス・ゼムリャンスキーに師事。系譜的にはイグムノフ派となるが1963年にソヴィエト連邦を出国しロンドンへ移住、以後ソ連のあらゆる公式記録からその名を抹消された。そのためロシアンスクール扱いではない。DECCAと契約し大量の録音を残した。中でもベートーヴェンのソナタ全集は特筆される。ロシア作品には必ずしも積極的とは言えなかった。ラフマニノフに関しては仏COLUMBIAにモノラル録音1枚(コレッリ変奏曲)、DECCAにはソロで2枚のSXL番号がある。他Pf協奏曲全集とソプラノのエリーザベト・ゼーダーシュトレームとの歌曲集がある。この前奏曲全集は当社でも初入荷の希少タイトルで入荷するまで存在すら知らなかった。番号はSXLではなくWジャケットの5BB--が初出。近年指揮者のほうで名前が知られるが1980年代までピアノ録音を残した。ロンドンに移住後はすっかり国際人となりロシア的な空気感は希薄である。しかし24の前奏曲全集録音はMELODIYAを含めても僅かである。良い悪いは別として貴重な録音の一つとして手元に置いても後にいらなくなるようなことはない演奏と思う。
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