商品コード:1098-012t[ELECTROLA] H.M.リンデ指揮リンデ・コンソート バーゼル・マドリガリステン L.アカーランド(s) S.ヴェラー(a) 他/バッハ:小ミサ曲(ミサ・ブレヴィス)(全4曲)
商品コード: 1098-012t
商品詳細:1983年のデジタル録音ながら珍しい、これは独ELECTROLAの誇る古楽シリーズREFLEXEの1つ。B-Fl奏者ハンス・マルティン・リンデ(1930年ドルトムント生まれ)が1970年に自身の古楽ENS.、リンデ・コンソートを創設。多くの録音を世に出した。これは、殆ど知られないミサ・ブレヴィス4曲、ETERNAのフレーミヒとは全く異なる、ゆっくりしたテンポと大人の美しい合唱、古楽Ens.の伴奏。リンデの持ち味である素朴さがそのまま全曲に表れている秀演。ミサ・ブレヴィスのブレヴィス(brevis)とは「短い」という意味で、パレストリーナの作品や、バッハより少し時代が下ったハイドンやモーツァルトの作品が有名。それらは基本的にカトリックの為に作られており、通常の5つのミサ全てに作曲がされていて、繰り返しがなかったりポリヒュムニアといって同時に複数の歌詞を歌ったりして演奏時間を短縮したものらしい。バッハが教会音楽家として過ごしたライプツィヒは、プロテスタントの中でも厳格なルター正統派の流れを汲んでいたので、ルターの定めた様式に則って礼拝が執り行われ、その中ではラテン語の歌詞を持つ音楽は重視されていなかった。バッハの残したラテン語作品は、ロ短調ミサの他全部で10程度である。バッハのブレヴィスはドイツ語のカンタータにわざわざラテン語の歌詞を当てはめるようなことをしたパロディである。バッハでいうパロディとは、元の作品の歌詞を差し替えて違う用途のために作り替えてしまうこと。学者たちのおおよその見解は以下である。年に1度しか演奏されないカンタータを死蔵させておくより、自信作を選び出してより汎用性の高いミサ曲に作り上げて後世に残そうとしたのではないか?。この説は確かに説得力を持つ。頻繁に行われる小規模のミサのために改作することで自分がいなくなった後でも曲は演奏され続けるからである。
リンデの在庫一覧へ