商品詳細：仏CERESTE盤オリジナル。C.マイヨールによるシューマンのピアノ曲集である。マイヨールはフランスでJ.ユボーに師事した女流で、シェリングとの共演でも有名なピアニストである。当盤は彼女のレコードの中でも特に優れたシューマンの作品集で、彼女の特徴でもある詩的表現が美しい演奏である。特に"子供の情景"に於ける静けさの中にもリリカルな表現が浮かび上がるピアニズムは絶妙であり、極めて幻想的な名演である。クロード・マイヨール(1945-2014)と聴いてピンと来ない方は当然だろう。ソロ録音は多くなく然もマイナーレーベルばかりである。1回だけ大手メジャーレーベルの伴奏だが録音がある。人気盤の一つ、H.シェリングのラテン・リサイタル盤でPhilips:6500 016・1969年録音である。無論シェリングがメインであり、伴奏ピアニストに注目した方はまずいなくて当然だろう。しかしシェリングのような大物と組んで大手Philipsに録音を残したという事実は彼女が紛れもなくレベルの高い音楽家であることを示している。これは1980年頃の録音でシューマンを2曲。録音年代を考えるとこれ以上は望めない高度な域に達っしている。マイヨールのソロ録音は少なく、同じレーベルにシューベルト即興曲集(HV 7500)がある他。RCAにドビュッシー作品集(FRL1 0064)とバルトーク作品集(75 006 )がある。1969年ヴィオッティ国際コンクールで入賞。1970年代には盛んに欧州で演奏活動を行った。一時猫を抱いた美人ジャケットで注目されたこともある。フレンチスタイルだがインターナショナルなタイプと感じる。

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