商品コード:1121-025[DECCA] P.ガンバ指揮ロンドンso./ロッシーニ:序曲集/「コリントの包囲」, 「ウィリアム・テル」, 「タンクレディ」, 「ブルスキーノ氏」, 「チェネレントラ」
商品コード: 1121-025
商品詳細:これはガンバの1955年記念すべきデビュー録音。ステレオ:SXL 2266のモノラルヴァージョンではない。「ウィリアム・テル」序曲がどちらにも入るが2回録音している。モノラルといえども強烈な音である。1960年のSXLは別録音で自然な音ではない人工的なありえないステレオ音響だったと記憶している。DECCA社初期ステレオにはそういう録音も多い。1960年頃になってステレオも落ち着いた音質になる。ジャケに写る若い指揮者、ピエリーノ・ガンバ(1936-)は イタリアはローマ生まれの指揮者で何と8歳で指揮者デビューをした。8歳というのは神童といわれたロリン・マゼールと同様。10歳の時にはパリのラムルー管弦楽団とベートーヴェン、シューベルトの交響曲を指揮したという。この模様がニュース映画として流れ、天才少年指揮者の出現という事でセンセーションを巻き起こした。早速DECCAの首脳陣はガンバと契約、第1弾の録音がこのロッシーニ序曲集である(1955年モノラル録音)。この時ガンバは若干19歳だった。しかしその後単独録音は少なく、カンポーリやカッチェンの協奏曲の伴奏で意外に多くロンドンso.を振っている。職業指揮者のような役回りになってしまった。しかし大物ソリストたちに上手く合わせ曲を盛り上げるという基本的な技術を完璧にものにしている。今となっては指揮者としてのガンバが取り上げられることはないが鳴り物入りで業界に入り、プロとしての仕事をきっちりこなしていく若者の成長が気になる録音である。現在はピエリーノから改名してピエロ・ガンバと名乗っている。1971年から1980年にはカナダのウィニペグ交響楽団の音楽監督に就任。近年はニューヨークに住んでおり、そこで教育活動や指揮活動を継続しているらしい。なおこの録音がSXL 2266のモノラルヴァージョンと勘違いしているサイトがあるので注意が必要。
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