商品詳細：アレクセイ・チェルカソフ(1943-)についてはロシア・ピアニズムの著者である佐藤泰一氏も多くを割いていない。ザークの弟子の一人である。ヴィルサラーゼ、ペトロフ、モギレフスキー、ティモフェーエワ、バークらと同門である。師のザークはネイガウスで彼をして「世界を牽引するピアニストである」と言わしめた巨星である。その弟子の名前も見てみると凄い連中ばかりが並ぶ。その中のひとりとあっては目立たないのも無理がない。あまり期待せず聴いてみると驚くことに今をときめく人気の高いザークの弟子達と全く見劣りしない。ザークの弟子というだけですでに一流のお墨付があるのと同じなのだろう。なお佐藤氏はチャイコフスキーの「四季」ではオボーリンに次いで2番手の録音であるとチェルカソフを褒めていて、詳しく述べられなかった「凄腕ピアニストたち」の一人にチェルカソフを上げている。そのメンバーは次の通り、ドミトリー・サハロフ、ウラディミール・ヴァイルド、ウラディミール・バーク、エフゲニー・ルジャノフ、ボリス・ペフチレフの名前を上げている。当社でも過去に凄腕ピアニストとして紹介してきた面々である。どうやらチェルカソフもついにその仲間入りを果たす時が来たようだ。幸いにもチェルカソフは11枚のLPを出している。当社ではこれが2種類目の入荷なので今後期待が持てる。MELODIYAの発掘はまだ始まったばかりである。先は楽しみである。

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