商品コード:1150-045t[Electrecord] コンソナンテ・メンバー/ブラームス:Pf四重奏曲第1番
商品コード: 1150-045t
商品詳細:1985年という西側でいえばデジタル期のステレオ録音だがルーマニアの録音体制は東欧諸国の中でも最も遅れを取り、ステレオのスタートは1973年というから驚きである。ETERNAでさえ1965年頃からステレオが始まった。その為ルーマニアの1980年代録音というのは西側の1970年代と同等と考えて差し支えなさそうだ。通常ピアノ四重奏曲は弦楽四重奏団から第2Vnが抜けたところにゲスト・ピアニストが入リ共演する。ここではそうではなく「コンソナンテ」という名称の演奏家集団らしい。全員かは不明だが、そこからこの曲に必要な人材が起用されたということだろう。以前から感じていたがドイツ的なブラームスという作曲家の室内楽はラテン人が演奏するとなぜか非常にぴったりと感じることが多かった。勿論ドイツ人がダメということではなく、ドイツ人の当たり前の演奏よりラテン人の予想外の解釈がしっくりくるという意味である。ルーマニア人はロ―マ人の末裔であるローマニアからきているという話を聞いて納得した。人種的な納得というより音楽的な合致である。このブラームスも通常の西側圏のスタイルとは随分異なる。どこか空気が温かく柔らかい。悲壮感がない。モーツァルトなら当然ピッタリなのだがなぜかブラームスが良い。不思議な感覚である。「コンソナンテ」という名前さえ初めて聞く団体によるローカル録音、興味を持たれた方に是非お薦めしたいブラームス。
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