商品コード:1152-058[CALIG] ヨアヒム・ケッケルトQt./シューマン:SQ1, 3番
商品コード: 1152-058
商品詳細:ヨアヒム・ケッケルト弦楽四重奏団は1945年頃ルドルフ・ケッケルトがドイツ・バンベルクで結成したケッケルト弦楽四重奏団が1982年全員メンバー交代したことでヨアヒム・ケッケルト弦楽四重奏団と名称を変更した団体である。第1Vnはルドルフ・ケッケルトの息子であるルドルフ・ヨアヒム・ケッケルト、第2Vnはアントニオ・シュピーラー、Vaはフランツ・シュエッスル、Vcはハルマー・スティーラーとなった。ベートーヴェンのモノラルでの全曲録音を行った初代ケッケルトQt.だったが新生ヨアヒム・ケッケルトQt.は父親に近い音楽的感性を持っておりやはりドイツ作品が中心となる。強力な求心力と言う旧団体からのスタイルは継承しつつ音楽的美観も盛り込むことに挑戦しているようだ。その分求心力は低下するが1980年代の団体はどこもそのような傾向にある。濁った音を出さないことがトレンドとなった時期であった。彼らもその中心に身を置いていたのである。しかし難解なシューマンの四重奏曲を大変聴きやすく演奏している点は注目に値する。ロマン色の強い曲だが音の美しさで聴かせてしまう。CD期に入るとこの傾向は更に拍車がかかり表面的な部分に注目が集まり、古い伝統が消えてしまったことへの批判が高まった。この録音は非常に聴きやすく演奏されていてシューマンが残した3つの弦楽四重奏のうちの2曲がわかり易く楽しめる上質な1枚といえる。更に突っ込んだ演奏を求める向きには1950年代の厳しさの感じられる方向へと舵を切らねばなるまい。
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