商品コード:1155-010b[CHORUS] A.ゴログ(pf) / バッハ(ブラームス編):「左手のためのシャコンヌ」Anh. Ia-1, パルティータ1番B.825 他
商品コード: 1155-010b
商品詳細:タイトルは「左手のためのシャコンヌ」となっている。これはなんとブラームスが編曲した、左手だけで弾く、「左手のためのシャコンヌ」である。シャコンヌはもちろんバッハの「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 第5曲 シャコンヌ」。ブゾーニが編曲したピアノ版はオリジナルのVnソロ演奏と同じくらい有名でピアニストが腕試しする重要な曲となっている。但しブラームス編の「左手のためのシャコンヌ」は殆ど知られていない。ブラームスもピアノの名手であり、ピアニストとして各地で演奏し、自作をかなり初演している。ブラ―ムスがこの編曲を行ったいきさつは作曲家ロベルト・シューマンの妻、クララ・シューマンが関係している。夫ロベルト・シューマンが46歳で亡くなり、生活の為、ピアニストとして生計を立てていたクララは怪我で右手が使えない時期があった。ブラームスはそんなクララの為に名曲であるバッハの「シャコンヌ」を左手のためだけに編曲して彼女に捧げたのである。尾ひれの付いた話ではブラームスに下心があったのではと言われている。それよりブラームスがこの制約の中で限界に挑み完成させたということだろう。ちょっと聴いただけではブゾーニ編曲と見分けが付かないレベルに仕上がっており、ジャケットをよく見ないとこれが左手だけで演奏されていることに気が付かないレベルである。確かにテンポはブゾーニ編曲よりかなり遅い。そうしないと物理的に困難なのだろう。---基本的には、原曲よりも1オクターブ下げてはいるが、殆どバッハの書いた音そのままで左手だけで弾けるようにした、原曲にほぼ忠実な編曲---ヴァイオリン独特の音の配列のところで、ピアノでは弾きにくそうなところは和声の響きを生かして編曲している---という編曲らしい。初めて聴く「左手のためのシャコンヌ」は理論派の方にも、単にバッハ好きの方にも、ピアノフリークにも十分に楽しめる演奏であり、入荷の珍しい左手録音のLPである。他3曲のバッハ作品が収録されているがそれらは両手の演奏と思われる。
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