商品コード:1157-029[Ducretet Thomson] G.レンギェル, A.M.グルンダー(vn) / バルトーク:44の二重奏曲(全曲)/第1~第44曲
商品コード: 1157-029
商品詳細:これは知られざる1953年のDucretet Thomson録音と思われる。Ducretet Thomsonの場合他者音源は明記されるのでオリジナル録音と思われる。当社でも初めてお目にかかる超が付く珍品。1950年代に米BARTOKレーベルにV.アイタイ(Vn)他の古い録音があったが、こちらも負けずに相当の古いモノラル録音。ガブリエル・レンギェルはハンガリー人らしい。もう一人のVn奏者アンヌ・マリー・グルンダーも同様の可能性が高い。ガブリエル・レンギェル(1920-1993)はハンガリー生まれのフランス人で女流Vn奏者。イェネー・フバイの最後の生徒らしい。ザトゥレツキーにも師事。1937年第2回「ウィーンコンクール」で入賞。1946年のロン・ティボー国際コンクールで2位等多くのコンクール入賞の成績を残し、同郷で4歳下のヨハンナ・マルツィと同時代に活躍したヴァイオリン奏者である。1948年から兄でピアニストのアティ・レンギェルとデュオを組んで活動を始めた。後にフランスに渡り国籍を取得したものと思われる。近年レンギェルの全録音が9枚のCDで纏まって世に出た。その中に当録音の一部が含まれている。放送録音やライブ録音が殆どで正式なスタジオ録音は僅かしかないのが残念。アンヌ・マリー・グルンダーについては不明。バルトーク:44の二重奏曲は1931年に作曲したヴァイオリンのための二重奏曲集で練習曲として作曲している。本作は4つの巻に分かれており、曲は易しいものから難易度順に配列されている。第1巻と第2巻は基礎レベル、第3巻は中級レベル、そして第4巻は上級レベルの学生に適するよう書かれている。これまでの録音では技巧的な演奏が目立った。あのシャンドール・ヴェーグの演奏ですらそのような印象を持った。この演奏はそれらとは一線を画した鑑賞作品に仕上がっている。今までに聴いたことのないゆっくりしたテンポで語るように演奏される。レンギェルの表現力は並外れて素晴らしい。この練習曲が鑑賞に耐えるよう、考えられた演奏に徹している。マルツィより芸格が上であることは容易に察しが付く。」メジャー作品の録音がないことが悔やまれる。
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