商品コード:1192-064[ARION] G.ルーセル(アコーディオン) J.ウィエネ(pf) A.ジラール指揮o. / ウィエネ:アコーディオン協奏曲, Pf協奏曲
商品コード: 1192-064
商品詳細:ジャン・ウィエネ(1896-1982)はパリ生まれの作曲家。母はユダヤ系オーストリア人。音楽的な家庭に育ち、4才でモーツァルトやバッハの曲を即興的に弾くなど才能を発揮。前世紀前半のパリで活躍したピアニスト兼作曲家。パリ音楽院で学んだこともある俊才でありながら、プロとしてのキャリアをナイトクラブのピアノ弾きから始めるなど、普通のクラシックの世界から少し逸脱していた。サティや六人組と親しい親交があった。ジャズなどを即興で弾くことを得意としていたらしい。フランスの初期ジャズピアニストと言える。ウィエネの代表作に50曲から成る「花の歌」がある。ウィエネはジャズ系作品、映画音楽なども作曲しており、クラシック以外のジャンルの人も知るフランスの作曲家の一人として存在している。ここではアコーディオンのための協奏曲とピアノ協奏曲が収録。ピアノにはPiano Principalとあり、直訳すれば最重要なピアノのための協奏曲となるが、ここではピアノ協奏曲とする。クラシック以外にも精通した作曲家だけにA面のアコーディオン協奏曲の作風は近代フランス風であり、シャンソンやフランス的な世俗の雰囲気を持つ不思議な曲である。アコーディオンは効果的な独奏でカデンツァのような名人芸を披露するが、全体に20世紀初頭のパリをイメージさせる。B面のピアノ協奏曲は映画音楽風のタッチで洒落た気分を醸し出す。途中からジャズ的要素が加わりパリというよりニューヨークの気分である。映像が付けば効果絶大だろう。何方も難解な現代曲とは無縁の万人が楽しめる作品である。ピアノはジャン・ウィエネ自身の自演。
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