商品詳細：1970年代、仏DECCAのみの発売。ラリー・M.グラハムはアメリカ生まれ。1975年エリザベス王妃コンクールで4位入賞。彼がDECCAと契約できたのは、おそらく聴衆が投票する特別賞を獲得したからだろう。あまり期待せず聴いたが、流石DECCAのような大レーベルから声が掛かる人は特別な力を持っている。優勝でなくとも、聴く人の心を掴める演奏ができる。素晴らしい技巧は勿論のこと、ずっと聴いていたい気分にさせてくれる演奏。このコンクールで有名なったカツァリスも1972年のエリザベス王妃コンクールで9位という振るわない成績だったが、コンクール直後にベルギーDECCAから声が掛かり録音。その後の快進撃は多くの方が知るところ。上位入賞者が必ずしも録音音楽家として成功する訳ではない。これがL.M.グラハムのデビュー録音と思われる。その後ショパン・リサイタル・153 008を出している。尚グラハムの本選録音はストラヴィンスキーの「ペトルーシュカからの3楽章」がコンクール・レーベルから出ている。しかしグラハムの場合はカツァリスのようには行かなかった。実力は拮抗していたと思われる。少なくともモーツァルトはグラハムの方が良い。

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