商品コード:1216-064tb[DGG] L.ボベスク(vn)指揮ウジェーヌ・イザイ弦楽Ens. ワロニー室内o. / ロッシーニ:四重奏のソナタ3番, アルビノーニ,イザイ, ジェミニアーニ, パッヘルベル
商品コード: 1216-064tb
商品詳細:L.ボベスク(vn)イザイ弦楽Ens./ワロニー室内o.による室内楽・協奏曲集。歌劇の序曲のようなロッシーニ:四重奏のソナタ3番、アルビノーニ:アダージョ、イザイ:パガニーニ変奏曲、ジェミニアーニ:ラ・フォリア、パッヘルベル:カノンと一度は聴いた事のある作品が並ぶ。DF・ALPHAをはじめ多くの録音を残すボベスク、独奏・室内楽・オーケストラとあらゆる場面で素晴らしい演奏を聴かせてくれる彼女の魅力を聴いていただきたい。ウジェーヌ・イザイ弦楽アンサンブルは第2次大戦による戦災で破壊された文化を再建する一環としてベルギーで結成。 当初は「ブリュッセルのソリストたち(Solistes de Bruxelles)」と称し、1969年に改称された。独奏首席奏者としてローラ・ボベスク、11名の弦楽奏者と1名のチェンバロ奏者で構成される。バロックから現代作品まで幅広い作品を演奏し、絶えず埋もれた作品を発見して取り上げ、150曲以上の作品を演奏したらしい。ローラ・ボベスコと通称されるが間違いで正しくはローラ・ボベスク( 1921- 2003)である。ルーマニア・クラヨーヴァの生まれ。1928年にパリに留学し、エコールノルマル音楽院でマルセル・シャイエのクラスに入った。1931年からはパリ音楽院でジュール・ブシューリに師事し、1935年にプルミエ・プリを取得して卒業した。その後もジョルジェ・エネスクやジャック・ティボーの薫陶を受け、1937年にウジェーヌ・イザイ・コンクールで七位入賞を果たした。戦時中はルーマニアに帰国して演奏活動を継続した。戦後はフランスのピアニスト、ジャック・ジャンティと結婚して夫婦でデュオを組んだ。またベルギーに活動の本拠を移し、1958年にワロニー王立室内管弦楽団を設立。1962年から1972年までブリュッセル王立音楽院とリエージュ音楽院の教授職を兼務して後進の指導に当たった。1990年には弦楽四重奏団のアルテ・デル・スオノを結成。2003年サルト=レ=スパにて死去。ジョルジェ・エネスクもまたルーマニア生まれだった。一度西側に出た音楽家は西側で活動することになるのは致し方ない。ボベスクの場合はベルギーだった。自身で室内合奏団を結成し、これらの録音を積極的に行い、当地における音楽レベルの向上に寄与し、また故国の宣伝も兼ねることになる。本人のVnソロを担当するがあまり目立った演奏はなく、アンサンブルとしての演奏に全てを注いでいる。合奏団のリーダーとは本来そうしたものだろう。
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