商品コード:1217-040[PHILIPS] C.アラウ(pf) / ベートーヴェン:Pfソナタ8番Op.13「悲愴」, Pfソナタ23番Op.57「熱情」, Pfソナタ14番Op.27-2「月光」
商品コード: 1217-040
商品詳細:1903年南米チリに生まれたピアニスト、クラウディオ・アラウ。ベルリンに留学し1914年欧州デビューした。1935年からはベルリンでバッハとモーツァルトの全クラヴィーア曲の連続演奏会を開いた実績を持つ。録音はSP期からあり最初のLPは米DECCAと思われる。その後1950年代に英COLUMBIAに数点、10曲のソロを入れたが、リパッティ、ギーゼキングなど他の影に隠れ名声を得るまでにはいかなかった。1960年頃PHILIPSに移籍したことで多くの録音機会に恵まれ、1960年代(1960-66年)に最初のベートーヴェンPfソナタ全集を完成させた。2回目は同PHILIPSに1980年代(1980-91)に挑戦したが「月光」と「ハンマークラヴィーア」の2曲が未完に終わった。COLUMBIA時代に10曲のモノラル旧録音が存在する。日本でベートーヴェンはドイツ系ピアニストへの絶対的信仰にような風潮がある中、近年ではY.ナットの人気が高まったりしてラテン系ピアニストによるベートーヴェンも再評価できる時代になった。アラウの持ち味である独自のテンポ感やドイツ系とは異なる表現はPHILIPS初回に最も如実に現れている。特にステレオ派の方には時期も良く再評価するに足る演奏と信じる。全曲録音を行ったピアニストに対し、必ず後からリリースされるLPがある。既にお分かりと思うが3大ソナタ集という企画盤である。これらが3曲がオリジナル盤としてリリースされることは、イヴ・ナットの場合を除いてまずない。3曲はそれぞれ別の曲とのカップリングでオリジナル発売されるからである。アラウの場合もPHILIPSが1973年頃しっかり用意していた。この手のLPは何度も番号を変え1980年代のLP終了まで再版され続ける。これはその最初の番号で当社初入荷となる珍しい初期番号である。フランス盤は特に立派で初期盤の風格を持つ。全集を揃える予定のない方には丁度良い。タップリと間を取って半ば大上段に構えたアラウのベートーヴェンも個性的であり、ラテン気質満載の好きな方には重要な録音である!
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