商品コード:1218-035[DECCA] R.クーベリック指揮ウィーンpo. / ドヴォルザーク:スラブ舞曲集(全16曲),チャイコフスキー:幻想序曲「ロメオとジュリエット」
商品コード: 1218-035
商品詳細:ラファエル・クーベリック( 1914- 1996)は世界的ヴァイオリニスト、ヤン・クーベリック (1880-1940) の長男として、チェコのビーホリー (Býchory) に生まれる。プラハ音楽院でヴァイオリン、作曲、指揮を学び、1934年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。1936年にチェコ・フィルの常任指揮者、1939年にブルノの国立歌劇場の音楽監督に就任。そして1942年、ヴァーツラフ・ターリヒがナチス政権に反抗して解任された後を受け、チェコ・フィルの首席指揮者に就任。しかし大戦終結後の1948年にチェコスロバキアでチェコスロバキア共産党を中心とした政権が成立する(1948年のチェコスロバキア政変)と、チェコの共産化に反対したクーベリックは、同年のエディンバラ音楽祭へ参加するために渡英、そのままイギリスへと亡命した。1950年から1953年までシカゴ交響楽団の音楽監督を務める。この間、米DECCAに数枚のLPを録音している。1955年から58年までコヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽監督を務め、DECCAに籍を置く。これはチェコスロヴァキアから亡命したクーベリックが故国を思って指揮した特別な初期の1955年モノラル録音である。当時DECCAでは最初のドヴォルザーク:スラブ舞曲全曲となった。クーベリックは1950年のザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルを指揮してデビューした縁でDECCAでは多くの録音をウィーン・フィルと行っている。ブラームスの交響曲全集などの名演もある。1950年代当時チェコ出身の指揮者が行った本場のスラブ舞曲全曲だが、プレスは少なかったようで殆ど知られていないモノラル録音。ウィーン・フィルを振っている為かスラヴ色は殆どなく上品で重厚な演奏となっている。SUPRAPHON以外でこれほど上質な演奏は他にはないと思われる。音質も良く遅めのテンポでしっかりと描かれたスラブ舞曲全曲は名演と言って間違いないのだが、あまりに入荷がなく宣伝の機会が無かった。SUPRAPHONの名演も良いが、ここまで品が良いとは言えない。これが今まで聴いた中で最高ランクの演奏と見て間違いないだろう。
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