商品コード:1220-034tb[His Master's Voice] J.オグドン(pf) P.ベルグルンド指揮 / グラズノフ:Pf協奏曲1番Op.92,ヤルドゥミアン:パッサカリア・レシタティーヴォとフーガ
商品コード: 1220-034tb
商品詳細:グラズノフのピアノ協奏曲第1番 ヘ短調 作品92は彼がサンクトペテルブルク音楽院長在職時の1910年から1911年にかけて作曲された。レオポルド・ゴドフスキーに献呈され、ゴドフスキーは作曲者の依頼でピアノパートを改訂している。2楽章からなり、2楽章は主題と変奏形式で10曲からなる。古くはリヒテル/コンドラシンなどの録音があるもののさほど多くなく、やはりロシア勢が殆どを占める。完全な西側勢ではこれが最初の録音となる可能性が高い。グラズノフが書いたピアノ協奏曲は2曲ある。これは1番でこの曲がマイナーでアある要因はロシア的要素が稀薄だからではないだろうか?端正でバランス感覚が優れた曲ではある。ロマンチックでありラフマニノフに近いような感じがする。オケのスケールは大きい。なかなか良い曲なのに何故西側録音が少ないのか不思議である。少なくともピアノ協奏曲 第2番よりは聴き応えがある協奏曲。グラズノフの作品は全体を通じてロシア色が薄いがこの曲は特にそれを感じる。フィンランドの指揮者パーヴォ・ベルグルンドが英国のボーンマスso.を振っているので更に国際色が強く感じる。ピアノのジョン・オグドンはイギリスの生んだ名ピアニストだがあまり録音に恵まれているとは言えない。メジャー作品の録音が少なく、マイナー作品、特にブゾーニのピアノ協奏曲全集などで知られる程度だろう。こういったグラズノフのようなマイナー作品にはピッタリのソリストではないだろうか?B面のリチャード・ヤルドゥミアン(Richard Yardumian)1917- 1985はフィラデルフィアのアルメニア系移民の家庭に生まれた米国籍の作曲家。アルメニアの民謡や宗教曲の旋律を使用した曲が多い。19歳の時に作曲した『アルメニア組曲』はレコーディングを行い、またボイス・オブ・アメリカのテーマ曲に使われた。1945年にユージン・オーマンディ率いるフィラデルフィア管弦楽団が『荒廃した都市』を初演し、作曲家として認められるようになった。これが彼とオーマンディの長い付き合いの始まりで、フィラデルフィア管弦楽団は10曲を初演し、演奏回数は世界各地で100回以上にのぼり、コロムビア・レコードにも録音された。「パッサカリア・叙唱とフーガ」はピアノとオーケストラのための作品で録音は殆どない。オグドンの得意曲として1967年7月にイーゴリ・ブケトフ(指揮)ロイヤル・フィルハーモニーo.と初回録音を行っている。オーケストラが堂々とした映画音楽のような印象的な曲である。2曲とも滅多に録音されない珍曲だが、興味のある方に是非。
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