商品コード:1222-039p[MELODIYA] E.マリーニン(pf) / ショパン:Pfソナタ2番Op.35, スケルツォ2番, マズルカ41番, ポロネーズ44番
商品コード: 1222-039p
商品詳細:エフゲニー・マリーニン(1930-2000)は録音が少ない為か、その実力に評価が追いついていない。ネイガウスの直弟子。1949年第4回ショパン・コンクールで7位入賞、1953年のロン=ティボー国際コンクールで第2位(1位なし)と最優秀賞を受賞。早くから西側へ出て、'50年代に英COLUMBIAへ10"の「展覧会の絵」を録音・1954年リリース。続いて33CX 1343(ベートーヴェン/プロコフィエフ/スクリャービン)のリサイタル盤を1956年にリリース。初録音が英国COLUMBIAという異例のロシア人である。若いロシア人としては異例の録音。後にはネイガウスのアシスタントを務め、教育者として活躍。1972年から1978年までモスクワ音楽院のピアノ科教授のトップを務めた。1950年代に英国COLUMBIAに録音をした旧ソ連のピアニストはギレリスとマリーニンの二人だけだったような気がする。それだけ国際的な知名度を誇ったピアニストである。佐藤氏もマリーニンについては「ロシア・ピアニズム」の中で多くのページを割いている。録音もMELODIYAだけで15点程度存在する。これは中でも初期の録音でMELODIYA発売の2枚目に当たる「ショパン・リサイタル」。これ1枚でマリーニンの特長がしっかりわかる。2000年に物故したがそれまでは教育者として名声が大きく、モスクワ音楽院では大きな実権を握っていたと言われる。さて彼のショパンはやはりロシアンスクールの古い世代に共通した大きく構えた構成と緻密な細部で全体的なスケールは大きく、余裕を感じさせる半面、微細な彫刻の如き内面を持っている。コンクールで入賞するための技術を詰め込んだような演奏ともいえる。当時の西側ではありえない相反する技術を持ったピアニストであった。
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