商品コード:1224-054p[His Master's Voice ] M.リンパニー(pf) H.メンゲス指揮フィルハーモニアo. / ブリテン:Pf協奏曲1番Op.13, A.ロースソーン:Pf協奏曲1番
商品コード: 1224-054p
商品詳細:モーラ・リンパニー( 1915- 2005)は英国コーンウォル出身の女性ピアニスト。ベルギーのリエージュで音楽を学び、奨学金を得てロンドンの王立音楽アカデミーに入学する。12歳で演奏会デビューを果たす。ロンドンで、クララ・シューマン門下のマティルデ・ヴェルネに、ウィーンでパウル・ヴァインガルテンに就いて研鑽を重ねる。1938年にウィグモア・ホールでロンドン・デビューを果たし、1938年にブリュッセルのイザイ国際コンクールで2位に入賞。第二次世界大戦までのイギリスで最も人気のあるピアニストの一人となった。1940年にアラム・ハチャトゥリアンのピアノ協奏曲の英国初演を行う。1992年に来日し、4月9日のサントリーホールでの演奏会、ショパンの24の前奏曲は、NHK-FMでも放送された。英国人女性ピアニストとして最初に国際的名声を得た人となった。1979年にチャールズ皇太子のため御前演奏を行い、同年CBEに、1992年にデイム(女性版ナイト)に列せられた。長年モナコやフランスに暮らし、フランスで臨終を迎えた。大半がモノラル録音で、ステレオ期にはリンパニーは結婚と離婚を繰り返す中でピアニストとしては引退同様の状態になった期間が長かったようであることが要因らしい。但し完全に引退した訳では無い。1992年には来日し、その証拠となる。1990年代まで現役のピアニストとして活動をしていた。これは1957年にリリースされた英国現代作品の2曲。ブリテンのPf協奏曲も珍しいが、B面のアラン・ロースソーン(1905- 1971)のPf協奏曲は世界初録音ではないかと思われる。ロースソーンは、英国ランカシャー州ハズリンデン出身。マンチェスター音楽大学で学んだ後、ポーランドのザコパネでエゴン・ペトリにピアノを学び、さらに短期間ベルリンに留学した。1971年にジュリアン・ブリームのために『ギターのためのエレジー』を作曲中に死去。ブリームの手によって完成され初演された。また「捕われた心」「怒りの海」などの映画音楽を担当している。第2次大戦後の英国を代表する作曲家であり、とりわけ管弦楽作品ではウォルトンやブリテンと並び称される存在。Pf協奏曲1番は1942年にL.ケントナーにより初演された。3楽章でソロが目まぐるしく活躍する曲。難解ではない。Pf協奏曲2番はD.マシューズが1960年に録音している。ブリテンの方は1938年の作。8月にブリテン自身のピアノ、ヘンリー・ウッド指揮/BBC交響楽団により初演された。ブリテン自身はピアニストでもあり、モーツァルトの協奏曲の録音は名演として知られる。4楽章で運動性に満ちた音楽、ピアニストの機敏性が求められる。
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