商品コード:1225-041b[ERATO] P.アモイヤル(vn) S.モーゼス(vc) E.ファリーナ(cemb) / タルティーニ:Vnと通奏低音のための6つのソナタ(Op.1-1, Op.1-10, Op.1-12, Op.2-6, Op.2-7, 悪魔のトリル)
商品コード: 1225-041b
商品詳細:タルティーニのVnソナタをOp.1から3曲、Op.2から2曲、それに悪魔のトリルを加えた全6曲、1977年の録音。全てにチェロの通奏低音が加わり、曲に厚みがある。生涯で150曲に及ぶ協奏曲、約100曲のソナタを残したが、全貌が掴めていない。最も有名な悪魔のトリルは独立した曲。「捨てられたディドーネ」は、Op.1の第10曲目で、ここでも演奏されている。自身、Vnの名手であったことから、技巧的難曲もある。アモイヤルの清潔で機敏なVnは、曲の性格をうまく引き出し、上手い。ピエール・アモイヤル(1949-)はまだ存命のユダヤ系フランス人のヴァイオリニスト。12歳の時にパリ音楽院を一等賞(プルミエ・プリ)を獲得して卒業(当時、史上最年少)。その後ロサンゼルスに渡り、5年間ヤッシャ・ハイフェッツの下で学ぶ。ハイフェッツの下で徹底的に基礎技術から磨きをかけた。ハイフェッツが、弟子の中でその才能と技量に全幅の信頼を置いた唯一の弟子であり、室内楽のコンサートやレコーディングで共演も行った。アモイヤルが独り立ちしてハイフェッツの下を離れる時、ハイフェッツはギュスターヴ・ヴィヨームの銘器を自ら購入してアモイヤルに贈った。アモイヤルの技巧の特徴は、ハイフェッツ譲りのコシの強い美音と、速いパッセージを端正に演奏する正確さに加え、フランコ・ベルギー派の流れを受け継ぐ幅広いヴィブラートが挙げられる。独特の音の伸びや音色の多彩さを利用したテンポ・ルバートも個性的なものである。28歳の時に史上最年少でパリ音楽院の教授に就任し、長年務めたが、現在ではローザンヌ音楽院の教授であると同時に、夏期ローザンヌ音楽アカデミーにおいて、ヴァイオリンとピアノのレパートリーに特化したマスター・クラスを開いている。ローザンヌ音楽院の学生と共にカメラータ・デ・ローザンヌを結成し、既に録音も行った。日本には、群馬県草津温泉で夏に開催される草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァルで2002年と2003年に教授を務めた。これまでに、ベルギーのエリザベート王妃国際音楽コンクールを始め、著名なコンクールの審査員を務めている。この録音では、アントニオ・ストラディヴァリが1717年に作った「コハンスキー」と呼ばれるヴァイオリンを使用していると思われる。驚くほど美しい弦の音は魅力的であり、これまでにタルティーニをここまで上品に演奏した録音は類を見ない。
アモイヤルの在庫一覧へ